仙台育英高からドラフト1位でロッテに入団したルーキーの平沢大河が、一軍昇格を目指し二軍で奮闘中だ。19日は二軍降格後初めて、一軍の本拠地QVCマリンでプレーし、4打数0安打、2三振という内容だった。
当初は開幕スタメンを期待され、キャンプ、オープン戦中盤まで一軍に帯同していたが、オープン戦6試合に出場して、打率.083(12打数1安打)。失策数は1つだが、3月7日の日本ハム戦ではアウトにできる打球を安打にして失点に繋げるなど、記録に残らないミスもあり、3月13日のオリックス戦を最後に二軍落ちした。
降格後は二軍戦にスタメン出場するも、キャンプで見せたような打撃を披露できず、3月が終了した時点の打率は.222と苦しんでいた。
しかし、4月に入ると当たりが出はじめる。2日と3日の楽天戦では、2試合連続でマルチ安打を記録。特に3日の試合では、本塁打を含む2安打2打点の活躍を見せた。2日の楽天戦を境に調子を上げた平沢は、16日のヤクルト戦まで7試合連続安打を記録。この間、5試合で複数安打と、一時は打率を.339まで上昇させた。
平沢の状態が上がってきた理由について、大村巌二軍打撃コーチは、「(開幕してから)一カ月が経って、二軍の球に慣れ、対応してきた」と分析。「今はひとつずつ階段を上がってきている段階で勉強中」と話す。中でも、大村コーチは平沢に「バッティング、練習、試合前、試合に100%入れる準備」など、“準備の重要さ”を説いているようだ。
非凡な才能を感じさせる平沢について、大村コーチは「筒香、中田とかは高卒1年目に(二軍で)20発くらい打っていますが、対応のスピード、吸収力が早い平沢もトップクラスになるでしょうね。ここまでは順調ですね」と話してくれた。
日本ハム時代に糸井嘉男、DeNA時代には筒香嘉智を成長させた打撃コーチが、現時点で“トップクラス”と話す逸材。近い将来、一軍での活躍が期待される平沢が、課題の守備面を含めてどんな成長曲線を描いていくのか。今から楽しみだ。
文=岩下雄太
当初は開幕スタメンを期待され、キャンプ、オープン戦中盤まで一軍に帯同していたが、オープン戦6試合に出場して、打率.083(12打数1安打)。失策数は1つだが、3月7日の日本ハム戦ではアウトにできる打球を安打にして失点に繋げるなど、記録に残らないミスもあり、3月13日のオリックス戦を最後に二軍落ちした。
降格後は二軍戦にスタメン出場するも、キャンプで見せたような打撃を披露できず、3月が終了した時点の打率は.222と苦しんでいた。
しかし、4月に入ると当たりが出はじめる。2日と3日の楽天戦では、2試合連続でマルチ安打を記録。特に3日の試合では、本塁打を含む2安打2打点の活躍を見せた。2日の楽天戦を境に調子を上げた平沢は、16日のヤクルト戦まで7試合連続安打を記録。この間、5試合で複数安打と、一時は打率を.339まで上昇させた。
平沢の状態が上がってきた理由について、大村巌二軍打撃コーチは、「(開幕してから)一カ月が経って、二軍の球に慣れ、対応してきた」と分析。「今はひとつずつ階段を上がってきている段階で勉強中」と話す。中でも、大村コーチは平沢に「バッティング、練習、試合前、試合に100%入れる準備」など、“準備の重要さ”を説いているようだ。
非凡な才能を感じさせる平沢について、大村コーチは「筒香、中田とかは高卒1年目に(二軍で)20発くらい打っていますが、対応のスピード、吸収力が早い平沢もトップクラスになるでしょうね。ここまでは順調ですね」と話してくれた。
日本ハム時代に糸井嘉男、DeNA時代には筒香嘉智を成長させた打撃コーチが、現時点で“トップクラス”と話す逸材。近い将来、一軍での活躍が期待される平沢が、課題の守備面を含めてどんな成長曲線を描いていくのか。今から楽しみだ。
文=岩下雄太