バットでは逆転起点の中前打!
今季限りで引退するDeNAの三浦大輔が29日、引退登板となったヤクルト25回戦(横浜)に先発し、7回途中10失点で降板した。6-10の状況だったため白星ならず。期待された24年連続勝利とはならなかった。
三浦は初回に1点を失うと、同点に追いついてもらった直後の2回表には、高卒新人の8番広岡にプロ初打席本塁打となる3ランを左翼席へ運ばれた。
それでも1-4で迎えた2回裏、DeNAは6番エリアンの6号ソロで2点差に迫ると、さらに二死走者なしから9番三浦が中前打で出塁。さらに1番桑原も中前打で続き一、三塁とすると、2番梶谷が2点二塁打を右翼線へ運び4-4の同点に追いついた。
さらに3番ロペスが、ヤクルトの2番手・石山から勝ち越しの24号2ランを左翼席へ。この回は三浦から4連打で6-4と試合をひっくり返した。
勝ち越してもらった三浦だったが、4回にも1点差に迫られたあと、2番川端に2点二塁打を浴び7失点目。さらに続投した6回にも3点を失い計10失点となった。背番号「18」は4点ビハインドの7回もマウンドに上がり、先頭の5番雄平を空振り三振に仕留めたところで2番手・加賀と交代。
マウンドを降りる際は内野陣だけでなく、左翼・筒香、中堅・桑原、右翼・梶谷もマウンドに集まり、涙で番長の降板を見届けた。
三浦は9月20日に横浜市内で記者会見を行い、今シーズン限りでの現役引退を発表。プロ2年目の1993年から昨年まで23年連続で一軍勝利を挙げ続けており、この試合で勝利投手になれば、現在23年で並ぶ工藤公康、山本昌を抜き、プロ野球新記録となる24年連続勝利になる登板だった。