西武・秋山はリーグ3位の171安打
今季は“神ってる”活躍を見せた鈴木誠也(広島)が大ブレイクを果たした。昨季はというと、シーズン最多安打の日本記録を樹立した秋山翔吾(西武)、高卒2年目ながら33セーブをマークした松井裕樹(楽天)、松井と同学年で17本塁打を記録した森友哉(西武)、プロ6年目で初めて打率3割を記録した清田育宏(ロッテ)などがブレイクした。ここでは昨季ブレイクした選手たちが、今季どんな成績を残したのか見ていきたい。
シーズン最多安打を更新する216本の安打を放った秋山は今季、開幕から4試合連続安打を記録するなど最高のスタートを切ったが、3・4月の打率は.294。6月に一時3割1分台まで打率をあげたが、7月以降は月間打率3割を超えたことはなく、打率.296でフィニッシュした。打率は3割に届かなかったが、リーグ3位の171安打を記録。打順が固定されない中で、まずまずの成績を残したといえるだろう。
【秋山翔吾の成績】
今季:143試 率.296 本11 点62
松井裕は春先苦しむも夏場に復調
松井裕は4月17日のソフトバンク戦で4失点すると、5月5日のロッテ戦で一死しか奪えず6失点。防御率は一時6.91まで跳ね上がり、5月は救援失敗が相次ぎ月間防御率は11.37と苦戦。
それでも6月以降は徐々に復調していき、8月は11試合に登板して、2ホールド、9セーブ、防御率0.69と安定。パ・リーグの左投手では最年少の月間MVPを獲得した。前半戦は苦しんだが、オールスター以降は昨季の調子を取り戻した印象だ。
【松井裕樹の成績】
昨季:63試 3勝2敗33S 防0.87
今季:58試 1勝4敗30S 防3.32
森は捕手と外野での出場を増やす
松井と同学年の森友哉(西武)も春先、苦しんだが、シーズン終盤に復調した。森はオープン戦で結果を残せず、開幕戦はベンチスタート。その後も調子があがらず、4月23日に二軍落ち。
5月31日に再昇格を果たすと、6月は月間打率.355、3本塁打、9打点と昨季に近い打撃を取り戻す。その後も、調子を落とすことなく打率.292、10本塁打、46打点の成績でシーズンを終えた。守備でも、捕手や外野をこなした。
【森友哉の成績】
昨季:138試 率.287 本17 点68
今季:107試 率.292 本10 点46
苦しいシーズンと清田
清田は昨季から一転して、苦しいシーズンとなった。昨季打率.317をマークし、3月には侍ジャパンにも選出。今季は更なる活躍が期待されたが、開幕から調子が上がらず。それでも、伊東勤監督は我慢強く起用していたが、7月13日に二軍落ち。8月19日に再昇格したが、2度頭部に死球を受けた。
本人は「去年、こうやれば上手くいくというのが大分わかってきた。自分ではこうやれば打てるのにと思いながら打席に入るんですけど、練習ではできても、試合になるとまた普通に戻る。色んなことを試しても全然上手くいかず、勉強になった1年でした」と振り返っている。
【清田育宏の成績】
昨季:130試 率.317 本15 点67
今季:106試 率.225 本 6 点38