意外と細かいルールがある
いよいよこのあと17時からスタートとなるプロ野球のドラフト会議。今年は例年以上に“豊作”な年と言われるだけあって、注目度も高まっている。
選手と球団のその後を大きく左右する“運命の一日”。毎年恒例の行事としてお馴染みのものとなっているが、実は詳細なルール、概要を理解している人は少ないのではないだろうか。
というわけで、今回は知っておくとより楽しめる「ドラフト会議の詳しいルール」をまとめてみた。
正式名称は?
「ドラフト会議」というのは、実は正式な名称ではない。正しくは「新人選手選択会議」という。単純明快、読んで字のごとく「新人選手獲得のために行われる会議」を指す。
ちなみに、この場合の「新人選手」とは、日本の中学校、高校(日本高等学校野球連盟に加盟が認められている学校)、大学(全日本大学野球連盟に加盟が認められた団体)に在学している、または在学した経験を持っており、いずれのNPB球団とも選手契約を締結したことのない選手のこと。
また、日本の中学校や高校、大学に在学した経験を持たない場合であっても、日本国籍を有するものは「新人選手」としている。
なお、「新人選手」の中でも外国のプロ野球組織に属する選手、もしくは過去に属したことのある選手の獲得を目指す際には、会議の7日前までにいずれかの球団が選択対象選手とする旨をコミッショナーに通知しなければならず、 それを受けてコミッショナーは選択可能選手であることを全球団へ通告する。
入札のしくみ
日本のドラフト会議においては、第1巡目の指名は「入札抽選」により行う。
選択を希望する選手名を全球団が同時に提出し、指名が被らなければその球団の選択が確定。指名が重複していた時は、抽選にて決定する。
なお、抽選の順番は「球団順位の逆順」で行う。今年はリーグ優先権を交流戦で勝ち越したパ・リーグが持っているため、順番はオリックス(パ6位)→中日(セ6位)→楽天(パ5位)→ヤクルト(セ5位)....となる。
抽選に外れた球団は再度入札を行い、ここでも指名が重複した場合は再度抽選で決定。これを全球団の選択が確定するまで繰り返し行う。
そして第2巡目からは抽選を行わない。指名は「球団順位の逆順」で行い、早い者勝ちとなる。また、第3巡目の指名に入ると、今度は「球団順位」で行う。以後は交互に折り返して行く形での指名となる。
指名できる人数
終了は全球団が「選択終了」となるか、全体で選択された選手が「合計120名」に達したタイミングで終了。ただし、国内の独立リーグ所属選手や外国のプロ野球選手を選択した場合は、その人数には含まない。
各球団の入札上限は“原則として”10名と定められている。ただし、他球団が10名に満たずに「選択終了」としたことにより、全体の指名数が120名に到達していない場合、その時は11人目以降の選手の指名が可能となる。
【2016年・新人選手選択会議】
「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」
<日時>
2016年10月20日(木) 17:00開始(予定)
<主催>
一般社団法人日本野球機構
<特別協賛者>
大正製薬株式会社