ニュース 2016.11.01. 17:30

斬新な選考方法も話題に…侍ジャパンU-12代表の15名が決定

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侍ジャパンU-12を指揮する仁志敏久監督

侍ジャパンの“末っ子”


 12月7日(水)から13日(火)に中国・広東省で開催予定の「第9回 BFA U-12アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-12代表選手15名が決定した。

 侍ジャパンの最年少カテゴリーであるU-12日本代表は、夏から本格的な選手選考を行ってきた。

 全日本軟式野球連盟の各都道府県支部からの推薦に加え、チームを率いる仁志敏久監督が「高円宮賜杯第36回全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)」を視察。候補に挙がった選手を10月下旬のトライアウト(選考会)でチェックし、選ばれし15名の精鋭たちが日の丸を背負って戦う。


画期的な選考方法


 実は今回の代表選考、推薦や視察以外にも“一般公募”システムが採用されていたことをご存知だろうか。

 7月に募集が開始された「デジタルチャレンジ」という枠がそれ。自ら撮影した動画を侍ジャパン公式サイト内の特設ページから投稿することで、代表選考にエントリーすることができるというものだ。

 応募条件としては、「公益財団法人 全日本軟式野球連盟(JSBB)に登録している学童野球チームに所属している日本国籍を有する小学生」であり、「侍ジャパンU-12代表選手にふさわしい優れた野球技術を持ち、なおかつ短期間のチーム活動においても自分自身の力量を発揮しながらチームに貢献できる選手」というものがひとつ。

 これに加えて「クリア条件」(下記参照)という項目が設けられ、そのうちひとつでもクリアしていれば、誰でも応募することができたのだ。

 投稿した映像を基にビデオ審査を行い、合格者はトライアウトへ進出。推薦者たちとともに最終選考の舞台に挑むことができる。

【クリア条件】
(1)50メートル走 7.3秒以下
(2)球速105km/h以上
(3)遠投70m以上
(4)特筆すべき技能を持っていること。(平均打率5割以上、飛距離が突出しているなど...)


できるだけ多くの可能性を...


 インターネット投稿という選考方法は、「日頃汗を流し一生懸命に取り組む少年野球の子供たちの可能性を出来るだけ多く見出し選考したい」という思いがキッカケで前回大会時よりスタート。

 特にジュニア世代にはワンマンチームも多いだけに、全国に出られないことで埋もれてしまっている才能というのもたくさんある。そういった点では、この世代ならではのやり方だと言えるかもしれない。

 もちろん、投稿する動画は各自で撮影しなければならないため、ここでも撮影技術や環境によって差が出てしまうなど、まだまだ問題点もある。それでも、これまでは埋もれたままで終わっていた才能を発掘できる可能性が広がり、その後のU-15やU-18世代の強化につながることは間違いない。

 将来、デジタルチャレンジ出身の選手が侍ジャパンのトップチームで活躍する姿が見られるかも...?

 そんな未来に期待しながら、侍ジャパンを見守っていきたい。


【侍ジャパン・U-12代表】

▼ 監督・コーチ
・監督
30 仁志敏久(監督)

・コーチ
29 西浦生記(愛媛・日高軟式野球クラブ監督)
28 松下和博(静岡・黒石野球クラブ監督)


▼ 投手
6 金沢海斗(沖縄・泊ファイトクラブ)
10 小西柚生(熊本・錦ヤンキース)
11 田栗慶太郎(長崎・戸尾ファイターズ)
13 山下真輝(高知・諸木スワローズSS)

▼ 捕手
2 福原聖矢(沖縄・世名城ジャイアンツ)
3 疋田悠真(北海道・東16丁目フリッパーズ)
12 室田大和(北海道・稚内野球スポーツ少年団)

▼ 内野手
1 星子天真(熊本・弓削キング)
4 砂 頼人(岩手・帯島スターズ)
5 内間 究(沖縄・真喜良サンウェーブ野球部)
7 相沢白虎(埼玉・小手指ファイターズ)

▼ 外野手
8 宇地原丈智(沖縄・世名城ジャイアンツ)
9 星川 心(神奈川・北原イーグルス)
14 高橋大和(愛媛・日高軟式野球クラブ
15 小笠原大燿(神奈川・富士見台ウルフ少年野球クラブ)
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