コラム 2014.05.01. 18:00

the endかto be continueか ベテランだけがつむげる物語がある

無断転載禁止
[Getty Images]
小笠原道大,

第2回WBCで主力打者として活躍した小笠原[Getty Images]


the endから生還した川上憲伸と小笠原道大



 史上最多計7大会の冬季オリンピックに出場するだけでなく、2月に開催されたソチオリンピックで2個のメダルを獲得したスキージャンプの葛西紀明。彼は、海外のメディアから「レジェンド」と称された。
科学的トレーニングと環境改善によって選手寿命が延びる傾向にある昨今のスポーツ界。もちろんプロ野球も例外ではない。井口資仁(ロッテ)や和田一浩(中日)、三浦大輔(DeNA)のように、40歳前後を迎えてもなお、チームの主力として活躍している選手がいる。落合博満GMから実質2年契約を約束された山本昌(中日)は、今シーズンも1軍登板する度に最年長記録を更新し続けることになるだろう。
 そうしたレジェンドたちのなかでまず注目したいのが、昨シーズンいったん戦力外を宣告された川上憲伸と、FA宣言したとはいえ事実上の解雇だった小笠原道大である。ともに落合GM率いる中日であるところが興味深い。
川上は開幕投手に指名され、その後もローテーションを守り続けている。小笠原は代打の切り札として存在感を示し、結果を残している。このまま好調を持続すると、夏場以降は先発出場の機会も増えるかもしれない。2人を戦力と判断した落合GMの眼力たるや、まさに恐るべしである。

高橋由伸,

[Getty Images]


to be continueをかける高橋由信と松中信彦


 次に注目したいのが、がけっぷちに立たされている高橋由信(巨人)と松中信彦(ソフトバンク)。チーム生え抜きのスター選手ではあるが、現状は厳しい立場にある。豊富な資金力を有する両チームはともに補強戦略に余念がなく、高橋、松中といえども競争を勝ち抜かなければ出場機会を得られない。
高橋の場合は、キューバ代表のセペダとの契約が先日発表され、さらに外野競争は厳しくなる。松中の場合は、開幕から4番にどっかりと座るイ・デホが指名打者として出場し続ける限り、代打としての起用が続くことになる。逆境をはね返せるのか……そのままバットを置くことになるのか。
どちらにしても、プロ野球ファンとしては最後まで見届けたい物語である。
 チームの主力であり、顔でもある選手がメジャーリーグに舞台を移す時代にあって、ベテラン選手の動向はプロ野球を面白くしてくれる重要なコンテンツである。今シーズンのように、松井祐樹(楽天)や大瀬良大地(広島)といった話題のルーキーが毎年現れるとは限らないし、必ず活躍するわけでもない。
だからこそ、一時代を築いたベテラン選手にも目を向けることである。to be continueをかけた彼らの生きざまは、それだけで人を惹きつける物語になる。

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