ファンを元気づけたベストプレーに贈られる「ジョージア魂賞」の年間大賞表彰式に出席したDeNAの三浦大輔投手が27日、ベースボールキングのインタビューに応じ、チームやファンに対する熱い思いを語ってくれた。
~三浦大輔投手インタビュー~
―― 今季はどのような1年だったか?
「前半は苦しんで、ファームで我慢して我慢して、自分自身ずっと心を折れずにできていたので、後半まだまだできるというのを証明できたのはよかったです」
―― 夏場には5連勝もありました。
「絶対に復活してやるっていうよりも、『まだできる』というのを信じて練習していました」
―― 横浜スタジアムの盛り上がりは素晴らしかったですね。
「ありがたい限りです」
―― 今年から選手兼任コーチになりましたが、何かご自身で変わったところはありますか?
「特に周りが言う程、そういうのはないですね。春季キャンプも自分の練習が終わってから他の投手の練習を見て、自分の練習が削られているわけでもなく、自分の練習をしっかりと確保できていたので。逆に、他の投手を見ることによって、僕自身も勉強になりました。どこが悪いのだろうと見ていると、自分もそれを試してみたりできます」
―― 若手投手と接することで難しさを感じたりしますか?
「ジェネレーションギャップはあります。今は今の世代のあると思うので、そこは尊重しながら、昔から変わらず受け継がれていることは伝えていかなければいけないと思います。極力昔話をしないように心掛けています」
―― 世の中間管理職の方々も三浦投手がどのように若手に接しているか気になるところだと思います。
「僕らの若い頃も、先輩とかにはそういう風に見られていたと思いますよ。入ったころからリーゼントでいたら、『なんだって』思われるかもしれないですし…(笑)」
―― 実際にリーゼントを注意されたことは?
「先輩とかはなかったです。コーチとかには『なんだその頭は』とは言われましたけど。そのかわり野球に対しては『ちゃんとやる』と決めていました」
―― 7月13日のヤクルト戦で22年連続勝利記録を達成しました。長く現役を続ける秘訣というのはありますか?
「よく言われるんですけど、プロに入った時、40歳までプレーするためにと思ってやってきたわけではないので、本当に1年1年。若い頃は寝て起きれば張りが取れていたりしていましたけど、30歳過ぎると段々そういうことはなくなって。少しでも良い状態でマウンドに上がりたいと常に思っているので、それが、年々準備がどんどん長くなってきたというだけのことなので、しっかりと今年1年結果を残して勝ちたい、優勝したい。その年、その年に気持ち入れてやっているだけです」
―― ファンは山本昌投手のように長く現役を続けて欲しいと思っています
「昌さん(中日)は特別ですからね。僕の8つ上なので、目標というか、今までだったら、30歳を越えた投手はほとんどいなかったですから。それが年齢ではなく、一軍でできるのであれば、1年でも長くということで、昌さんが未知の世界を切り拓いていってくれますから、僕らが少しでも道を広くできるようにやっていくだけです」
―― 1年でも長くプレーするという気持ちが強い?
「もちろんそういう気持ちはあります。あと何年というよりも、自分の中では先発にこだわりがあるので、先発にこだわってやっていきたいです」
―― 三浦“コーチ”としてはどんどん若手に出てきてもらわないと困ると思いますが、三浦“投手”としては若手との競争に勝たなければ試合に出れない。自分の中でその整理をつけるのは難しい?
「優勝したいというのが一番にあるので、優勝するためにはもっともっと若い投手が出てこないといけないと思います。出てきて自分もそれにつられて高いレベルで競争したいと思います」
―― 精神的にスイッチの切り替えとかあるのですか?
「あまりないですね。この投手はどうやったら良くなるのかなとか思えば話しますし、良くなってきて、それで他の投手に勝てなくなれば辞めるしかないですから」
―― 今年の夏頃の勢いは、98年『マシンガン打線』で日本一になった時を彷彿とさせるものがありました。実際に両方を知っている三浦投手はどのように感じていた?
「あの当時とチームカラー、野球は違うので単純に比べられない。野球も今年とあの当時とよく言われますけど、全然違うものだと思っているので、優勝するためには、まだまだ足らないことがいっぱいある。チームが1年間戦い抜く体力。チームとしての体力がまだまだ足りないから、後半ズルズルいったと思います。ただ上位チームに勝てるということは、やればできるということが見せられた。今年優勝した巨人には勝ち越しましたが、他のチームはというところで、あれだけ負け越していると優勝はできない。若い選手がいて良かったけど後半は駄目。1ヵ月しか続かなかった。総合的には体力だと思いますね」
―― チーム内の雰囲気は98年と似ているところはあったのですか?
「ファンの方々からすれば、上位へ行っているから『あの時と』となるかもしれないですけど、僕はそうでもなかったです」
―― ジョージア魂賞は『ファンを元気づけた』プレーに贈られる賞ですが、逆に三浦投手が元気づけられたことは何かありますか?
「前半ファームにいるときによく言っていたのは、心が折れずに頑張れたのはファンがいてくれたからです。横須賀で朝から練習して帰って、家で試合のテレビを見ていると『18番』のユニフォームを着ているファンが多かったですし、僕がいないのにタオルを振って応援してくれていた。あそこに戻らないといけない、戻りたい、戻らなきゃいけないという気持ちが強かったので、凄い助けられました」
―― そのためにも来シーズンは…
「優勝したい。それしかない。あと何年できるかわからないですし、長くやるのは大事かもしれないですけど、一番大事なのは優勝。引退するまでに現役で投げて、優勝してもう一度日本シリーズのマウンドに立ちたい。魂込めてファンの人が喜んでくれる投球をしていきたいです」
~三浦大輔投手インタビュー~
まだ出来ることを証明できてよかった
「前半は苦しんで、ファームで我慢して我慢して、自分自身ずっと心を折れずにできていたので、後半まだまだできるというのを証明できたのはよかったです」
―― 夏場には5連勝もありました。
「絶対に復活してやるっていうよりも、『まだできる』というのを信じて練習していました」
―― 横浜スタジアムの盛り上がりは素晴らしかったですね。
「ありがたい限りです」
―― 今年から選手兼任コーチになりましたが、何かご自身で変わったところはありますか?
「特に周りが言う程、そういうのはないですね。春季キャンプも自分の練習が終わってから他の投手の練習を見て、自分の練習が削られているわけでもなく、自分の練習をしっかりと確保できていたので。逆に、他の投手を見ることによって、僕自身も勉強になりました。どこが悪いのだろうと見ていると、自分もそれを試してみたりできます」
―― 若手投手と接することで難しさを感じたりしますか?
「ジェネレーションギャップはあります。今は今の世代のあると思うので、そこは尊重しながら、昔から変わらず受け継がれていることは伝えていかなければいけないと思います。極力昔話をしないように心掛けています」
―― 世の中間管理職の方々も三浦投手がどのように若手に接しているか気になるところだと思います。
「僕らの若い頃も、先輩とかにはそういう風に見られていたと思いますよ。入ったころからリーゼントでいたら、『なんだって』思われるかもしれないですし…(笑)」
―― 実際にリーゼントを注意されたことは?
「先輩とかはなかったです。コーチとかには『なんだその頭は』とは言われましたけど。そのかわり野球に対しては『ちゃんとやる』と決めていました」
チームとしての体力が足りない
―― 7月13日のヤクルト戦で22年連続勝利記録を達成しました。長く現役を続ける秘訣というのはありますか?
「よく言われるんですけど、プロに入った時、40歳までプレーするためにと思ってやってきたわけではないので、本当に1年1年。若い頃は寝て起きれば張りが取れていたりしていましたけど、30歳過ぎると段々そういうことはなくなって。少しでも良い状態でマウンドに上がりたいと常に思っているので、それが、年々準備がどんどん長くなってきたというだけのことなので、しっかりと今年1年結果を残して勝ちたい、優勝したい。その年、その年に気持ち入れてやっているだけです」
―― ファンは山本昌投手のように長く現役を続けて欲しいと思っています
「昌さん(中日)は特別ですからね。僕の8つ上なので、目標というか、今までだったら、30歳を越えた投手はほとんどいなかったですから。それが年齢ではなく、一軍でできるのであれば、1年でも長くということで、昌さんが未知の世界を切り拓いていってくれますから、僕らが少しでも道を広くできるようにやっていくだけです」
―― 1年でも長くプレーするという気持ちが強い?
「もちろんそういう気持ちはあります。あと何年というよりも、自分の中では先発にこだわりがあるので、先発にこだわってやっていきたいです」
―― 三浦“コーチ”としてはどんどん若手に出てきてもらわないと困ると思いますが、三浦“投手”としては若手との競争に勝たなければ試合に出れない。自分の中でその整理をつけるのは難しい?
「優勝したいというのが一番にあるので、優勝するためにはもっともっと若い投手が出てこないといけないと思います。出てきて自分もそれにつられて高いレベルで競争したいと思います」
―― 精神的にスイッチの切り替えとかあるのですか?
「あまりないですね。この投手はどうやったら良くなるのかなとか思えば話しますし、良くなってきて、それで他の投手に勝てなくなれば辞めるしかないですから」
―― 今年の夏頃の勢いは、98年『マシンガン打線』で日本一になった時を彷彿とさせるものがありました。実際に両方を知っている三浦投手はどのように感じていた?
「あの当時とチームカラー、野球は違うので単純に比べられない。野球も今年とあの当時とよく言われますけど、全然違うものだと思っているので、優勝するためには、まだまだ足らないことがいっぱいある。チームが1年間戦い抜く体力。チームとしての体力がまだまだ足りないから、後半ズルズルいったと思います。ただ上位チームに勝てるということは、やればできるということが見せられた。今年優勝した巨人には勝ち越しましたが、他のチームはというところで、あれだけ負け越していると優勝はできない。若い選手がいて良かったけど後半は駄目。1ヵ月しか続かなかった。総合的には体力だと思いますね」
―― チーム内の雰囲気は98年と似ているところはあったのですか?
「ファンの方々からすれば、上位へ行っているから『あの時と』となるかもしれないですけど、僕はそうでもなかったです」
長く現役を続けることが大事だが、一番大事なことは”優勝”
―― ジョージア魂賞は『ファンを元気づけた』プレーに贈られる賞ですが、逆に三浦投手が元気づけられたことは何かありますか?
「前半ファームにいるときによく言っていたのは、心が折れずに頑張れたのはファンがいてくれたからです。横須賀で朝から練習して帰って、家で試合のテレビを見ていると『18番』のユニフォームを着ているファンが多かったですし、僕がいないのにタオルを振って応援してくれていた。あそこに戻らないといけない、戻りたい、戻らなきゃいけないという気持ちが強かったので、凄い助けられました」
―― そのためにも来シーズンは…
「優勝したい。それしかない。あと何年できるかわからないですし、長くやるのは大事かもしれないですけど、一番大事なのは優勝。引退するまでに現役で投げて、優勝してもう一度日本シリーズのマウンドに立ちたい。魂込めてファンの人が喜んでくれる投球をしていきたいです」