球団助っ人最多勝まであと「1」勝
4月6日、ナゴヤドームで行われた中日-DeNA戦。DeNAの先発マウンドに上がったのは、来日3年目のギジェルモ・モスコーソ。実はこの試合、モスコーソには「横浜史上最も優秀な助っ人」という肩書きがかかっていた。
3月30日の巨人戦、本拠地・横浜スタジアムで今季初登板を迎えたモスコーソは、7回を3失点にまとめる投球で勝利投手になる。この白星により、『本拠地での通算勝利数』が球団の助っ人外国人の中で史上最多の「9」となった。
また、日本での通算勝利数も「13」となり、2004年から2005年に在籍したセドリック・バワーズがもつ球団助っ人の最多通算勝利数「14」にあと1つと迫った。
過去にDeNA(横浜時代含む)に在籍した外国人選手の通算勝利数を見てみると、以下のようになる。
【横浜・DeNAの助っ人投手通算勝利数】
1位 14勝 セドリック・バワーズ(04~05年)
2位 13勝 ドミンゴ・グスマン(02~03年)
3位 11勝 クリス・ホルト(02~03年)
4位 8勝 マーク・クルーン(05~07年)
5位 7勝 シェーン・バワーズ(01~02年)
5位 7勝 スコット・マレン(04年)
5位 7勝 スティーブン・ランドルフ(09~11年)
“球団史上最強助っ投”への挑戦
モスコーソが日本の2年間で残した成績は以下の通り。
・2014年 24試 9勝9敗 防御率3.39
・2015年 15試 3勝6敗 防御率5.19
DeNAの助っ人投手として記憶に残る選手と言えば、“速球王”ことクルーンで満場一致だろうが、クルーンはあくまでも抑え。先発で言うと、すでに13勝をマークしており、2014年には9勝を挙げて球団助っ人のシーズン最多勝利記録も更新したモスコーソはかなり優秀な域に達している。
前回登板の6日・中日戦では、立ち上がりに高橋周平に先制2ランを浴びるものの、その後は粘り強いピッチングでゲームを作り、7回134球の熱投。味方の援護がなく、敗戦投手となったが、試合展開を考えれば「ナイスピッチング」だった。
今日の登板で、通算の最多勝記録に並ぶ14勝目を挙げることができるか。モスコーソの挑戦に注目だ。