CSファイナルステージ第5戦
ソフトバンク － 日本ハム
＜10月19日　ヤフオクドーム＞

　第4戦はソフトバンクが勝利。連敗を止め、アドバンテージを含めた対戦成績は3勝2敗。3年ぶりの日本シリーズ進出へ王手をかけた。

　CSが6試合制となった08年以降、先に王手をかけたチームの突破率は83%（10/12）。今年もセ・リーグでは先に王手をかけた阪神が日本シリーズ進出を果たしている。ただし、パ・リーグで唯一、先に王手をかけながら日本シリーズ進出を逃しているのが10年のソフトバンク。短期決戦の怖さは熟知している。

　一気に突破を決めてしまいたいソフトバンクの先発はスタンリッジ。6年ぶりの古巣復帰となった今季はチームトップタイとなる11勝を挙げ、摂津が不振に苦しむ中でエース格の働きを見せた。

　しかし、過去に在籍したチームで3度CSに進みながらも、登板は来日1年目のソフトバンク時代の1度だけ。そのときはロッテ相手に4失点を喫し、黒星がついている。7年越しのポストシーズン初勝利でチームを日本シリーズへと導くことができるだろうか。

　対する日本ハムは、第3戦まで野手として出場していた大谷翔平を先発マウンドに送る。負けたら終わりの状況で、野手を並行しながらも投手4部門でチームトップの成績を叩き出した20歳の怪物で必勝を期す。

　ポストシーズン初登板となった11日のファーストステージ初戦では制球を乱し、与えた四死球は合計5つ。それでも6回を3失点にまとめ、オリックスのエース・金子千尋に投げ勝ったあたりはもはや風格すら感じる。崖っぷちのマウンドで、ハタチの怪物がどのような姿を見せてくれるのか、注目だ。

　チームを牽引した投手同士の投げ合いは今日もデーゲーム。午後1時、スタンリッジの1球目から戦いの火ぶたが切って落とされる。