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終わってみれば首位…打順変更で振り返る巨人の1ヵ月

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苦しみながらもチームを月間首位に導いた原辰徳監督©BASEBALLKING
 昨日で4月が終了。混迷を極めたセ・リーグは、最後の最後で巨人がヤクルトを差し切り、単独首位で4月の戦いを終えた。

 開幕から離脱者や不振の選手が続出し、一時は借金3で5位まで沈んだチームであったが、なんだかんだで最終的には首位で月を締めるあたりはさすがの3連覇王者といったところか。

 昨シーズンも注目を集めたのが、原辰徳監督の卓越した用兵術。100通り以上のオーダーを駆使して不振の打線をなんとかやりくり。最終的にはチームを優勝へと導いている。

 昨年10月、オーナーへシーズン終了報告を行った際に、原監督は「来年はあまり打順が替わらないチームを目指します」と宣言。「(14年の)10分の1くらいになるように頑張ります」と理想は不動のオーダーであることを公言した。

 果たして、開幕から1ヵ月を迎えた今、原監督が語った構想はどうなったのか。巨人の1ヵ月間のオーダー変遷を、大まかにターニングポイントとなった変更に注目して以下にまとめてみた。

● 3月27日 開幕スタメン
(遊)坂本
(二)井端
(中)長野
(一)阿部
(三)村田
(左)高橋由
(右)亀井
(捕)小林
(投)菅野

 この並びで幕を開けた2015年シーズン。「今年はこれで行くぞ」というその当時のベストオーダーのはずだった...。

● 4月3日~4日 阿部の捕手復帰&衝撃与えた「8番・村田」
(遊)坂本
(二)片岡
(中)長野
(捕)阿部
(左)セペダ
(一)井端
(右)亀井
(三)村田
(投)ポレダ

 3日、相川の負傷離脱により、「99%ない」としていた阿部の捕手復帰が現実に。そしてその翌日、絶不調の村田修一がまさかの8番スタメン。苦しむチームを象徴する2つの大きな変更だった。

● 4月11日 3番・亀井、4番・坂本の新コンビ
(左)金城
(二)片岡
(右)亀井
(遊)坂本
(右)長野
(一)井端
(三)村田
(捕)実松
(投)田口

 不振の打線に悩んだ原監督が下した決断が、坂本の4番起用。さらに軒並み苦しむ打線の中で気を吐いた亀井を3番に抜擢。するとチームは息を吹き返したかのように3連勝をマーク。ところが、そんなところでまたもアクシデントが襲う。

● 4月18日 亀井、阿部の離脱と彗星のごとく現れた橋本
(左)金城
(二)片岡
(中)橋本
(遊)坂本
(一)井端
(右)長野
(三)村田
(捕)実松
(投)田口

 16日にそれまで打線を引っ張った亀井が離脱し、17日には阿部も負傷で離脱。さらには原監督もインフルエンザで離脱となる絶体絶命のピンチでチームを救ったのが橋本だった。昇格即プロでは初と言う3番に座ると、その試合で1号2ラン含む3安打3打点の大暴れ。以降も3番に定着し、チームをけん引。橋本復帰後の巨人は飛躍的に勝率を上げた。

● 4月30日 坂本の離脱、大田の復帰
(中)橋本
(二)片岡
(一)アンダーソン
(左)大田
(遊)井端
(三)村田
(右)長野
(捕)実松
(投)マイコラス

 チームはその後首位を争うまでに浮上したが、28日の試合で坂本が負傷離脱。またも主力をケガが襲ったが、30日に帰ってきた4番候補がまたもチームを救った。大田は30日に昇格即4番でスタメンを果たすと、二塁打2本含む3安打といきなりの大暴れ。チームを勝利に導き、4月最終日にして今季初の単独首位浮上に貢献した。

 このように、主力の離脱や不振を若手や意外な選手の奮闘で見事に穴埋めしてきたここまでの巨人。

 さらに二軍では緊急加入のホアン・フランシスコが来日初本塁打を放って昇格の時を今か今かと待ちわびており、その他にも28試合で打率.321を残す隠善や、打率.355で5本塁打と格の違いを見せつけている矢野など、虎視眈々と一軍を狙うメンバーが揃う。

 ここまでを見ると、理想の“オーダー固定”での戦いとはいっていないものの、それでもチームを月間首位に導いた原監督の手腕はさすが。

 これから新たに頭角を現すメンバーや復帰するメンバーが出てくる中で、指揮官は持てる戦力をどのように並べて有効に活用して行くのか。まだまだ先の長いシーズン、今後も巨人のスタメンから目が離せない。
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