現地時間30日（日本時間31日）にカブスのジェーク・アリエッタがノーヒットノーランを達成した。今季だけでメジャーでは、6人目の偉業となった。ヤフースポーツ・カナダのマイク・オズ氏が「2010年代は1960年以来、最も多くのノーヒッターが生まれている」と題した記事を掲載している。

　めったに達成されるはずのない大記録だが、今季は6月にジャイアンツのクリス・ヘストンに始まり3カ月足らずで6人が達成。特に8月は12日にマリナーズの岩隈久志、21日にアストロズのマイケル・フィアーズ、30日のアリエッタと3人もノーヒットノーランの快挙を成し遂げている。

　2010年に入ってからすでに30人がノーヒットノーランを達成しているが、1920年以降を年代別で見ると、投高打低だった60年代の33度が最多。次いで70年代の29度、90年代の27度と続く。今のペースでいけば、10年代は47度になり、60年代の1.5倍近い数字が達成することになる。

　ちなみに日本のプロ野球では今季誰もノーヒットノーランを達成しておらず、10年以降では5人しかいない。07年から11年の5年間は達成者が一人もいなかった。

　海の向こうでは、ノーヒットノーラン達成者が続出しているが、シーズン残り1カ月で大記録はまだ生まれるだろうか。

今季ノーヒットノーランを達成したMLB投手

クリス・ヘストン（ジャイアンツ）
マックス・シャーザー（ナショナルズ）
コール・ハメルズ（フィリーズ／現レンジャーズ）
岩隈久志（マリナーズ）
マイケル・フィアーズ（アストロズ）
ジェーク・アリエッタ（カブス）

2010年以降ノーヒットノーランを達成したNPB投手

【2012年】
前田健太（広島）
杉内俊哉（巨人）
西勇輝（オリックス）

【2013年】
山井大介（中日）

【2014年】
岸孝之（西武）