CSファーストステージ第1戦
● 日本ハム 3 － 9 ロッテ ○
＜10月10日　札幌ドーム＞

　ロッテが日本ハム先発・大谷を攻略し、2年ぶりのファイナルステージ進出に王手。「5番・一塁」でスタメン出場した福浦が大谷から2安打を放ち、チームの大量得点を呼び込んだ。

　ベテランの技術が若き右腕の力を凌駕した。福浦は1点を追う2回、一死無走者の状況で第1打席を迎えると、スライダーが2球ボールになったあとの直球をライト前に弾き返し反撃の口火を切った。

　ロッテは6番クルーズの内野安打、7番鈴木の四球で一死満塁としたあと、8番今江が走者一掃のタイムリー二塁打を放ち3－1と試合をひっくり返した。

　福浦は二死無走者で迎えた3回の第2打席でも、初球の直球を狙い打ちし右中間へ運ぶ二塁打。ここからクルーズ、鈴木に連続タイムリーが生まれ、大谷を3回途中でマウンドから引きずり降ろした。

　福浦は日本ハムの3番手・谷元と対戦した5回の第3打席でも、センターへ鋭い当たりを披露。ここは中堅手・陽の好プレーに阻まれたが、この打席では一転、緩い変化球をしっかりと叩き技術力の高さを見せつけた。

　7回の第4打席はレフトフライに倒れたが、22年の大ベテランはこの大一番で4打数2安打、2得点と躍動。チームは中盤以降も小刻みに加点し、5回2失点の先発・石川がポストシーズン初白星を手にした。