ニュース 2016.03.02. 18:00

侍ジャパン世界一奪還へ…“WBCの1年前”って何してた?

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侍ジャパンは2013年のWBC準決勝でプエルトリコに敗れ、3連覇を逃した [Getty images]

世界一奪還へ…WBCに向けたラストイヤーが始動


 4年に一度開催される野球の祭典「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」まであと1年……。今週末、小久保裕紀監督率いる日本代表チーム「侍ジャパン」は、チャイニーズ・タイペイ代表との強化試合に臨む。

 世界一の座を明け渡してから3年。WBCを1年後に控えた「侍ジャパン」だが、前回のこの時期、“WBCの1年前”に当たる2012年は、どのようなスケジュールだったのか。その動向を振り返ってみる。


4年前の侍ジャパンの動向は?


 2012年の3月は、2013年のWBCヘ向けた強化とは関係なく、「東日本大震災復興支援ベースボールマッチ」と銘打ち、台湾代表と対戦した。監督は、2011年に日本一となったソフトバンクの監督であった秋山幸二氏が務めている。

 試合の方はというと、田中将大(現ヤンキース)から、内海哲也(巨人)、吉見一起(中日)、斎藤佑樹(日本ハム)、澤村拓一(巨人)、平野佳寿(オリックス)、浅尾拓也(中日)の豪華リレーで台湾打線を2点に抑えると、打っては内川聖一(ソフトバンク)や中村剛也(西武)、栗原健太(現・楽天)らを並べた打線が爆発。9-2で快勝を収めた。

 代表常設後、最初の試合を勝利で飾った「侍ジャパン」。しかし、この時は翌年に控えた第3回WBCに参加するかどうかは決まっていなかった。

 2011年、日本プロ野球選手会は大会の収益配分の不公平感を理由に、WBCに参加しないことを表明。目標が不透明なまま、侍ジャパンとして台湾との試合に臨んでいたのだ。

 それでも、協議を重ねた末、2012年9月には第3回WBCへの参加が正式に決定。そしてその翌月、3月の台湾戦で指揮を執った秋山氏ではなく、山本浩二氏が監督に就任することが発表される。


大会に向けての動き


 WBCへの参加も決まり、新しく監督も決まったチームは、いよいよWBCの本大会へ向けて始動する。

 11月には、キューバとの親善試合を行い、当時世界ランク1位だったキューバを相手に2-0、3-1で2連勝を飾った。

 その後、2013年の大会前にはさらにピッチを上げ、壮行試合や強化試合を5試合行い、本大会へ…。大会3連覇をめざした侍ジャパンは準決勝でプエルトリコに敗戦。3度目の大会にして初めて世界一を逃した。

 あれから4年…。世界一奪還へ燃える侍ジャパンが、いよいよWBCに向けたラストイヤーの初陣を迎える。
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