ニュース 2016.06.04. 12:25

昨季は抜群の安定感を誇るも…苦しい投球が続くヤクルトリリーフ陣

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苦しいチーム状況のヤクルト・真中満監督
昨季14年ぶりにリーグ優勝を果たしたヤクルトだが、3日現在リーグ最下位に沈む。打線は山田哲人、バレンティン、川端慎吾を始め好調を維持しているが、投手陣はリーグワーストのチーム防御率4.93。先発陣は先発の軸として計算していた小川泰弘、石川雅規の不調に加え、館山昌平が故障。新垣渚、成瀬善久もピリッとせず、チーム先発防御率は5.26だ。

 先発陣の不調が目立つ中、リリーフ陣が踏ん張りたいところだが、救援投手防御率もリーグワーストの4.37と不安定。昨年リーグ優勝したときの救援防御率はリーグトップの2.67を記録していたことを考えると、リリーフ陣の不調も勝ちきれない要因の1つといえそうだ。

 3日のオリックス戦では、1点リードの8回からセットアッパーのルーキが登板したが、二者連続四球などで一死二、三塁のピンチを招くと、ボグセビックに逆転の2点タイムリー二塁打を浴びた。さらに伊藤光にもタイムリーを打たれ、3点を失い逆転負け。リードを守り切ることができなかった。

 さらに2日の日本ハム戦でも、3点リードの6回一死満塁の場面で登板した秋吉亮が、中田翔に逆転の満塁本塁打を浴びた。昨季までは接戦を多くモノにしていたヤクルトだが、リリーフ陣が安定せず勝ち星を伸ばせずにいる。

 リリーフ陣が精彩を欠く中で、村中恭兵が良い働きを見せる。過去に二ケタ勝利を2度記録したことのある村中だが、近年は不調で昨季に至っては一軍登板なし。背番号も「15」から「43」に変更した今季は、先発からリリーフに転向した。

 今季初登板となった3月29日の阪神戦で失点したが、その後は安定した投球を披露している。4月17日のDeNA戦から5月18日の広島戦にかけて11試合連続無失点に抑えた。ここ最近は失点する場面も見られるが、3日のオリックス戦では1イニングを無失点に切り抜けている。

 昨季のリーグ優勝を支えた守護神のバーネット、セットアッパーのロマンの2人が抜けた穴は現状では、予想以上に大きい。ただ、今季から守護神を務めるオンドルセクは比較的安定している。上位進出するためにも、勝ち試合で投げる投手陣の復調が求められる。

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