ニュース 2016.06.26. 11:30

一軍は苦しい戦いが続くも…二軍は首位を快走する中日

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中日の谷繁元信監督
 中日は10年と11年に球団初のリーグ連覇を達成するなど、優勝争いの常連チームだったが、近年は3年連続Bクラスに沈み、今季もここまで32勝37敗3分と4位と低迷する。一軍が思うように勝ち星を積み上げられない中で、二軍はウエスタン・リーグ4連覇中のソフトバンクを上回り、現在首位を走る。

 その中でも、打線の状態が良い。一軍は交流戦のチーム打率12球団ワーストの.195を記録するなどと貧打に泣いているが、二軍のチーム打率はリーグトップの.278。得点もリーグ2位の272得点を挙げる。
 
 特に福田永将は打率.351、7本塁打、38打点と好調で、二軍の三冠王。その活躍が認められ、交流戦明けとなった6月24日に一軍昇格した。25日のヤクルト戦では「6番・三塁」でスタメン出場すると、2打席目に今季第1号となるアーチ、第5打席にもレフトにタイムリーを放つ活躍を見せ、早速結果を残して見せた。

 投手陣に目を向けると、岩田慎司、伊藤準規といった長年活躍が期待されている右腕が規定投球回に到達し、伊藤はリーグ2位の5勝を挙げる。リリーフ陣は、現在一軍でプレーする祖父江大輔がリーグトップの11セーブをマーク。

 また、二軍には黄金時代の中日を支えた森野将彦、今季の一軍開幕戦に「3番・遊撃」で先発出場した遠藤一星、先日昇格したエルナンデス。投手では、故障明けの吉見一起や、不振で二軍再調整中の岩瀬仁紀、福谷浩司一軍クラスの選手が二軍でプレーしていることも、勝てている要因の1つといえる。

 今後は勝利だけでなく、苦戦する一軍で戦力となる選手たちを一軍に多く送り込み、一、二軍ともに勝ちを積み重ねられるチームになっていきたいところだ。

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