マーリンズのイチローが現地時間7日（日本時間8日）、敵地でのロッキーズ戦で、史上30人目となるメジャー通算3000安打を達成した。

　イチローは、ロッキーズの2番手・ルーシンの投じた3球目を捉えると、あわやホームランという打球は、ライトフェンスを直撃。打ったイチローは、俊足を飛ばして、一気に三塁を陥れた。3000安打達成の瞬間、スタンドのファンたちは、立ち上がって喜び、チームメイトもベンチから飛び出して祝福した。

　3000安打を達成した時の走塁もそうだが、イチローは42歳という年齢を感じさせないプレーを披露している。マッティングリー監督は「イチローは50歳まで現役を続けると言っているが、大歓迎。彼は、本当に50歳までやれると思うよ」と発言するほどだ。

　仮にイチローが50歳まで現役選手を続け、毎年100安打を打ったとすると、日米通算5000安打を達成する計算になるのだ。

　イチローの日米での安打の内訳を見ると、

【NPB】
92年：24安打
93年：12安打
94年：210安打
95年：179安打
96年：193安打
97年：185安打
98年：181安打
99年：141安打
00年：153安打

【MLB】
01年：242安打
02年：208安打
03年：212安打
04年：262安打
05年：206安打
06年：224安打
07年：238安打
08年：213安打
09年：225安打
10年：214安打
11年：184安打
12年：178安打
13年：136安打
14年：102安
15年：91安打
16年：67安打
　　　　　　　　　
　2016年の安打数は、現在67本。このペースでいくとシーズン95安打となるが、固め打ちも多く100安打も十分に期待できる。仮に100安打を記録すると、今季終了時には、メジャー通算3035安打となる。現在43歳のシーズンを送っているイチローが、50歳を迎えるまであと7年。100安打×7年で700安打を上澄みできる。50歳のシーズンでは、メジャー通算安打は3735安打となるのだ。

　この数字は、メジャー歴代通算安打記録でも、スタン・ミュージアルの3630安打を上回る記録。ピート・ローズの4256本、タイ・カッブの4191、ハンク・アーロンの3771安打に次ぐ4位の数字となる。そして、これに日本での1278安打をプラスすると、何と日米通算5013安打。前人未到の5000安打を達成することになるのだ。
　
　それにしても5000安打は破格だ。200安打を25年続けないと到達できない。まさに神の領域。イチローには並外れた身体能力と強靱な肉体がある。今は、はるか先の数字となっているが、これまで数々の記録を打ち立ててきたことを考えると、50歳のシーズンで、日米通算5000安打も夢ではない。