ニュース 2016.08.17. 11:01

最後まで笑顔で ミラクル東邦の夏、終わる…

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【夏の甲子園】大会11日目・第1試合の結果
第98回 高校野球選手権大会
東邦 2 - 5 聖光学院
<3回戦 8月17日>

 「第98回 全国高校野球選手権大会」は、大会11日目。今日でベスト8がすべて出揃う。

 第1試合では、2回戦で大逆転のサヨナラ勝ちを演じた東邦(愛知)が登場。勢いのまま聖光学院(福島)との戦いに挑んだが、2-5で敗れた。

 東邦の先発はエースの藤嶋健人(3年)。前回も苦しい投球を強いられたが、この日も立ち上がりから失点を喫する。

 初回、いきなりの安打と盗塁で揺さぶられると、3番にタイムリーを浴びて失点。先制点を許してしまう。それでも2回、鈴木理央(3年)の犠飛で1点を取り返し、すぐさま試合を振り出しに戻した。

 その後は一旦試合が落ち着きを見せるも、5回に藤嶋がつかまる。先頭打者に三塁打を許すと、続く打者に犠飛を打たれて1-2。さらに6回には3連打で1点を失い、イニング途中で降板。後を受けた左腕の松山仁彦(3年)も1点を失い、7回にもタイムリーで1失点。1-5とリードを広げられ、終盤戦を迎えた。

 それでも、前の試合では最大7点あった差をはね退けて勝った東邦。観客の期待は終盤になるにつれて高まり、選手たちも普段通り笑顔を絶やさない。

 よりいっそう大きくなる応援の中、8回に反撃。四球と盗塁でチャンスを作ると、4番の藤嶋がレフトへの二塁打を放って1点。後続も安打で続いて一、三塁とし、反撃開始かとも思われたが、相手先発・鈴木駿輔(3年)の速球の勢いに押されて後続が凡退。あと一歩相手を追い詰めることができなかった。

 9回も内野安打で一人出すも、3つのアウト全てフライで奪われるなど、最後まで相手の球威に押された東邦打線。この日は奇跡を起こせず、3回戦で敗退となった。


▼ 東邦・森田泰弘監督
「(相手先発の鈴木に関して)ベンチでいける、いけるという声は出ていたんですが、速球のキレが良かったですね。藤嶋は打たれるとは思っていた。5回3失点くらいなら勝負になると踏んで投げさせていた」
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