三浦の引退理由は「勝てなくなったから」
シーズンも最終盤を迎え、今年も長年プロ野球界を支えた選手たちが、ユニフォームを脱ぐ“決断の秋”がやってきた。
三浦大輔(DeNA)、サブロー(ロッテ)、小松聖(オリックス)などは今季限りの現役引退を発表し、すでに会見を行っている。
今季球界最年長となった三浦大輔(DeNA)は20日、横浜市内で記者会見を行い、今季限りでの現役引退を表明した。「勝てなくなったからです。もっともっと勝ちたいという気持ちもあって、先発ができなくなったら、勝てなくなったら辞めるというのは決めていました」と引退の決断に至った経緯を話した。
三浦は91年ドラフト6位で横浜大洋に入団。横浜大洋ホエールズ、横浜ベイスターズ、横浜DeNAベイスターズと横浜一筋でプレー。通算172勝を挙げ、98年の日本一、2000年代の低迷期、強かった頃も弱かった頃も知る“横浜のレジェンド”と呼べる存在だ。本拠地最終戦となる29日のヤクルト戦で、引退セレモニーが開催される。
サブローは25日に引退試合
94年ドラフト1位でロッテに入団したサブローは、“つなぎの4番”として2度の日本一に貢献。1日に行った引退会見では「まさか僕が入団してから日本一になれるとは夢にも思っていなかった」と2度の日本一を現役時代の思い出に挙げた。
25日のオリックス戦(QVCマリン)で引退試合が行われるが、一部団体観戦チケット等のキャンセルなどが発生したため、21日に引退試合のチケットを若干数(約200枚)発売したところわずか3分で完売。全席前売り完売となり当日も含め、以後の追加予定はないという。2度の日本一の立役者となったサブローの最後の勇姿に注目だ。
リーグ優勝やタイトル争いで盛り上がる秋ではあるが、スタープレーヤーが引退する寂しい秋でもある。現役生活も残りわずかとなった選手たちの最後を、ファンはしっかりと目に焼き付けたいところだ。
今季限りで現役引退を表明した選手
<投手>
三浦大輔(DeNA)
通算:534試 172勝183敗 防3.58
小松聖(オリックス)
通算:158試 25勝26敗1S 防4.36
雄太(中日)
通算:99試 28勝31敗 防3.44
岩田慎司(中日)
通算:48試 9勝15敗 防3.73
武田勝(日本ハム)
通算:243試 82勝61敗 防3.02
<野手>
サブロー(ロッテ)
通算:1781試 率.265 本127 点655
倉義和(広島)
通算:719試 率.217 本23 点126
広瀬純(広島)
通算:977試 率.273 本51 点253