巨人・小林、規定到達も打率は.204
巨人の小林誠司が3年目で、初めて規定打席に到達。しかし、打率はリーグワーストの.204で終えた。
今季の小林の打撃を振り返ると、3月25日ヤクルトとの開幕戦でタイムリーを放てば、翌26日には3安打2打点の大暴れ。守備力は入団当時から高く評価されていたが、打撃に課題を抱えていた。そんな中、開幕から3試合連続安打を記録するなど、今年は打撃でもある程度結果を残すのではないかと思われた。
しかし、好調な打撃は長くは続かない。4月を打率.202で終えると、5月以降も打率は上がらず。特に5月が打率.161、8月が.152と1割台と苦しんだ。最終的には打率1割台こそ逃れたものの、打率.204でフィニッシュ。
34年前には山倉が打率1割台でフィニッシュ
今回、小林は打率.204でシーズンを終えたが、プロ野球界最後の「規定1割打者」を見ると、巨人の正捕手として活躍した山倉和博(巨人)がそうだ。
長打力はあるが、確実性に欠ける打者と言われ、82年にはプロ野球界最後の1割打者となる打率.196でシーズンを終えている。それ以降、規定打席に到達して打率1割台で終わった選手は現れていない。
ちなみに山倉は低打率でありながら、80年から8年連続で100試合以上に出場。正捕手の座に君臨した。確実性を課題としていた山倉だったが、85年と87年に打率.273を記録するなど、打率は年々アップしていった。
小林は打撃を課題にしているが、強肩はかなりの魅力。来季以降もレギュラーを不動にするためにも、山倉のように打撃力をあげていきたいところだ。
【小林と山倉の打撃成績】
小林誠司
16年:129試 率.204 本4 点35
山倉和博
82年:129試 率.196 本7 点39