「(小林)誠司が良く引っ張ってくれたと思います」。
試合後のヒーローインタビューで先発した大竹寛が話したように、巨人のプロ3年目・小林誠司捕手の好リードもあり、20日の阪神戦に3-0で勝利した。
小林は日本生命から13年ドラフト1位で巨人に入団。強打の捕手・阿部慎之助の後継者として期待され、1年目から控え捕手として一軍で経験を積んだ。昨季は長年正捕手に君臨した阿部が一塁へコンバート。FAでヤクルトから加入した相川亮二との正捕手争いを繰り広げたが、定位置確保には至らず。
そして今季、阿部が再び捕手へ復帰。阿部はキャンプで、若手にアドバイスを送るなど捕手としての存在感を見せた。正捕手を目指す小林は、今季もベンチを温める日々が続くのではないかと思われた。だが阿部は、3月に入るとコンディション不良により二軍で再調整。右肩痛とコンディション不良で開幕に間に合わず、3年目の小林が開幕スタメンの座を勝ち取った。
小林は3月25日のヤクルトとの開幕戦で、打っては2点タイムリーを放ち、守りでも強打のヤクルト打線を1点に抑える好リードで勝利に大きく貢献。日本テレビ系で同日放送された巨人-ヤクルト戦のゲスト解説を務めた原辰徳前監督は「昨年は経験もしているし、バッティングも意外性がある。肩の強さは世界の中に出しても恥ずかしくない」と太鼓判を押した。
原前監督から絶賛されるも、春先は打てる捕手・阿部と比べられることが多かった。それでも、毎試合マスクを被り続けることで、首脳陣、投手陣の信頼を掴んでいく。特に小林の存在感の大きさを感じたのは、「左肩甲骨棘下窩骨折」で離脱したときではないだろうか。
6月22日に一軍登録を抹消されると、7月8日に一軍復帰するまでの間、チームは4勝7敗と負け越し。それまで防御率0点台を記録していたエース・菅野智之は、今季初めて相川亮二とバッテリーを組んだ6月24日のDeNA戦で、3回途中9失点でノックアウトされた。その時に、捕手・小林の重要性を感じたファンも多かったのではないだろうか。ちなみに、菅野は小林が復帰後、5試合に登板しているが、3失点以上許した試合はない。
また菅野の登板時だけでなく、20日の阪神戦で2009年9月10日のヤクルト戦以来となる二ケタ奪三振を挙げた大竹寛や、内海哲也が先発する試合でも良さを引き出している。課題の打撃は規定打席到達者の中でワースト2位に沈むが、勝ちが求められる球団の中で、“捕手”としては良い働きを見せているといえるだろう。今後も、捕手として存在感が増している小林の活躍に期待したいところだ。
試合後のヒーローインタビューで先発した大竹寛が話したように、巨人のプロ3年目・小林誠司捕手の好リードもあり、20日の阪神戦に3-0で勝利した。
小林は日本生命から13年ドラフト1位で巨人に入団。強打の捕手・阿部慎之助の後継者として期待され、1年目から控え捕手として一軍で経験を積んだ。昨季は長年正捕手に君臨した阿部が一塁へコンバート。FAでヤクルトから加入した相川亮二との正捕手争いを繰り広げたが、定位置確保には至らず。
そして今季、阿部が再び捕手へ復帰。阿部はキャンプで、若手にアドバイスを送るなど捕手としての存在感を見せた。正捕手を目指す小林は、今季もベンチを温める日々が続くのではないかと思われた。だが阿部は、3月に入るとコンディション不良により二軍で再調整。右肩痛とコンディション不良で開幕に間に合わず、3年目の小林が開幕スタメンの座を勝ち取った。
小林は3月25日のヤクルトとの開幕戦で、打っては2点タイムリーを放ち、守りでも強打のヤクルト打線を1点に抑える好リードで勝利に大きく貢献。日本テレビ系で同日放送された巨人-ヤクルト戦のゲスト解説を務めた原辰徳前監督は「昨年は経験もしているし、バッティングも意外性がある。肩の強さは世界の中に出しても恥ずかしくない」と太鼓判を押した。
原前監督から絶賛されるも、春先は打てる捕手・阿部と比べられることが多かった。それでも、毎試合マスクを被り続けることで、首脳陣、投手陣の信頼を掴んでいく。特に小林の存在感の大きさを感じたのは、「左肩甲骨棘下窩骨折」で離脱したときではないだろうか。
6月22日に一軍登録を抹消されると、7月8日に一軍復帰するまでの間、チームは4勝7敗と負け越し。それまで防御率0点台を記録していたエース・菅野智之は、今季初めて相川亮二とバッテリーを組んだ6月24日のDeNA戦で、3回途中9失点でノックアウトされた。その時に、捕手・小林の重要性を感じたファンも多かったのではないだろうか。ちなみに、菅野は小林が復帰後、5試合に登板しているが、3失点以上許した試合はない。
また菅野の登板時だけでなく、20日の阪神戦で2009年9月10日のヤクルト戦以来となる二ケタ奪三振を挙げた大竹寛や、内海哲也が先発する試合でも良さを引き出している。課題の打撃は規定打席到達者の中でワースト2位に沈むが、勝ちが求められる球団の中で、“捕手”としては良い働きを見せているといえるだろう。今後も、捕手として存在感が増している小林の活躍に期待したいところだ。