ニュース 2016.08.06. 12:30

メジャー通算122発が本領発揮? 打撃好調が続く巨人・ギャレット

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本来の力を発揮し始めた巨人のギャレット(C)KYODO NEWS IMAGES

開幕は4番も…


 5日、マツダスタジアムで行われた首位広島との直接対決第1Rに勝利した巨人は、広島とのゲーム差を5.5に縮まった。春先から得点力不足にあえいでいたが、打率リーグトップの3番坂本勇人、19試合連続安打中の4番阿部慎之助、打率3割と開幕から好調を維持している村田修一など、打撃陣の状態が上がり、後半戦に入ってから白星を伸ばしている。

 そして、坂本、阿部、村田らに負けないくらいの活躍を見せているのが新外国人のギャレットだ。メジャー通算122本の左の大砲は、得点力不足を解消するための起爆剤として活躍が期待され加入した。

 オープン戦では4番に座り、来日1年目の外国人が史上初めて開幕戦で「4番・一塁」で出場。3月27日のヤクルト戦で来日第1号を放つと、29日と30日のDeNA戦でも本塁打を記録した。これで得点力がかなり上がるのではないかと思われたが、4月に入るとギャレットの当たりがパタリと止まる。

 ギャレットの不振もあり、チームは昨季に続き得点力不足。それでも、高橋由伸監督は、ギャレットを我慢強く4番で起用していたが、5月23日に二軍落ちを言い渡した。

再昇格後は打撃好調


 二軍での調整を経て、6月10日に再び一軍に戻ってきてからは、6月26日のDeNA戦で3打席連続本塁打を放つなど、状態を上げている。6月は月間5本塁打、打率も.283と3・4月の打率.215、5月の打率.241を上回った。

 7月に入るとさらに調子を上げていき、7月8日のDeNA戦から7月28日の広島戦にかけて12試合連続安打。坂本、長野、阿部、村田の後を打つ7番打者として存在感を見せた7月は、来日後初めて月間打率が3割を超えた。

 8月に入ってからも好調を維持し、5日の広島戦では、リーグ最多の12勝を挙げている野村祐輔から本塁打を放った。好調の要因として、日本の野球に慣れてきたことが挙げられる。

【再調整前】
左:率.228(57-13)本2 点5
右:率.223(94-21)本5 点16

【再調整後】
左:率.333(27-9)本2 点6
右:率.313(83-26)本7 点18

 上記の成績を見てもわかるように二軍落ち前と、再昇格後の打率が左右ともに1割近く上昇している。特に苦手と言われていた左投手に対しては、対戦数こそ少ないが、打率.333を記録する。

 また春先、速いストレートに対応できずに苦しんでいたが、ストレートに対応できるようになったことも大きい。ストレートの打率も二軍落ち前が打率.226だったのに対し、再昇格後は打率.318と克服しつつある。

 チームも、ギャレットに当たりが出始めてからは、打線に繋がりがでてきた。チームも一時は10ゲーム差以上離されていたが、首位・広島と5.5ゲーム差まで詰めてきた。2年ぶりのリーグ優勝するためにも、本来の力を発揮し始めたギャレットの活躍が、今後さらに重要になってきそうだ。

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