西武・菊池が自己最多の12勝
レギュラーシーズンが終了し、現在クライマックスシリーズ真っただ中である。今季、レギュラーシーズンで開幕投手を務めた井納翔一(DeNA)は、CSファーストステージ初戦の巨人戦で7回を2失点に抑え勝利投手となった。ここでは、開幕投手を務めた投手たちの今季を振り返っていきたい。
まず個人タイトルを獲得した投手を見ると、巨人の菅野智之が最優秀防御率(2.01)、最多奪三振(189)、楽天の則本昂大が最多奪三振(216)に輝いている。
プロ7年目で自身初の開幕投手を務めた西武の菊池雄星は、飛躍の1年となった。3・4月が終了した時点でわずか1勝だったが、5月18日のロッテ戦から9月17日の楽天戦にかけて自身10連勝。自己最多の12勝をマークした。さらに、故障で離脱する期間もあったが、最終登板となった9月28日の日本ハム戦で6イニングを投げ切り、規定投球回にも到達している。
一方で成績を残せなかった選手もいる。ソフトバンクの摂津正がその一人だ。摂津は先発に転向した11年から5年連続2ケタ勝利を達成中。今季も10勝以上が期待されたが、楽天との開幕戦、3回6失点でノックアウトされると、4月7日のロッテ戦でも5回途中7失点でKO。翌日に登録抹消となった。8月3日に今季初勝利を挙げたが、先発転向後自己ワーストとなる2勝に終わった。
2016年開幕投手の今季成績
【日本ハム】
大谷翔平
21試 10勝4敗 防1.86
【ソフトバンク】
摂津正
7試 2勝2敗 防5.59
【ロッテ】
涌井秀章
26試 10勝7敗 防3.01
【西武】
菊池雄星
22試 12勝7敗 防2.58
【楽天】
則本昂大
28試 11勝11敗 防2.91
【オリックス】
金子千尋
24試 7勝9敗 防3.83
【広島】
ジョンソン
26試 15勝7敗 防2.15
【巨人】
菅野智之
26試 9勝6敗 防2.01
【DeNA】
井納翔一
23試 7勝11敗 防3.50
【阪神】
メッセンジャー
28試 12勝11敗 防3.01
【ヤクルト】
小川泰弘
25試 8勝9敗 防4.50
【中日】
大野雄大
19試 7勝10敗 防3.54
※【お詫び】
初出時にジョンソン投手を最多勝といたしましたが、正しくは野村祐輔投手でした。訂正してお詫び申し上げます。