クライマックスシリーズ・ファーストステージが10日で終了し、12日からマツダスタジアムで広島－DeNAのファイナルステージが開催される。

　25年ぶりにリーグ優勝した広島は、球団新記録となるシーズン89勝を挙げ、シーズンでは圧倒的な強さを見せた。ファイナルステージは、地元広島の大声援を受けて戦うこともでき、有利であることは変わりがない。

　心配点があるとすれば、優勝を決めてから間が空きすぎているところか。広島は9月10日の巨人戦でリーグ優勝を決めた。その後、12試合戦い7勝5敗と勝ち越しているが、9月17日から22日の阪神戦にかけて4連敗ということもあった。

　ただ、9月17日にリーグ連覇を達成し、シーズン90勝を挙げた15年のソフトバンクは、ファイナルステージでCSを得意とするロッテと対戦したが、3連勝で日本シリーズ進出を果たしている。セ・リーグでも12年に86勝を挙げた巨人が、中日とのファイナルステージで3連敗を食らったものの、最終的に日本シリーズ進出を決めている。

　また、CSが07年に導入されてから昨年までの9年間で、リーグ優勝したチームが日本シリーズ進出を逃したのは07年と14年の巨人、10年のソフトバンクの3例。その他は、しっかりとリーグ優勝したチームが日本シリーズ進出を決めている。

　本拠地では初のクライマックスシリーズとなる広島。ファンの大声援の後押しを受けて、25年ぶりの日本シリーズ進出を決めたいところだ。