ニュース 2016.11.14. 06:45

【侍ジャパン】神ってる鈴木が猛アピール!期待の先発左腕は……気になる指揮官の評価

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2回を内野安打1本に抑えるなど、安定した投球を見せた秋吉亮
 侍ジャパンは13日、東京ドームで行われた強化試合でオランダ代表と対戦。今回が初招集となった石田、田口の両左腕が4失点ずつと結果を残せなかったが、中継ぎ陣の踏ん張りと7回に6得点を挙げた打線の猛攻により試合を振り出しに戻すと、鈴木誠也の満塁弾で2試合連続のタイブレークを12-10で制した。


投手陣に明暗…初招集の両先発左腕は…


 試合後、先発した石田健大(DeNA)と2番手で登板した田口麗斗(巨人)について小久保監督は、「同じ日に投げさせたのは、こちら側からしても見やすいという思いでの起用だった。しかし、オランダ打線のスイングのスピードにやられたなというところと、ストライクとボールがはっきりしていたなというところはあった」と厳しい表情で振り返った。

 その後、先発左腕について「1試合での判断は難しい」と前置きした上で、「評価をする場がないのも事実。今回の結果を踏まえて話し合っていきたい」との見解を示した。

 また、小久保監督は「先発に関しては思うように力を発揮できなかった選手もいた」なかで、「投手陣に関しては秋吉が一番安定していた」と、強化試合第2戦のメキシコ戦に続き、この日も2回を投げて内野安打1本に抑える好投を見せたヤクルトの守護神を評価。その秋吉は、WBCの最終メンバー入りに向けて前進したと言えそうだ。


打者は鈴木が猛アピール!捕手は…


 一方、打者に関しては、「収穫は鈴木誠也ですね。シーズン中と変わらない活躍に加え、WBC使用球の送球に関しても、打撃のボールの強さに関しても対応できていた」、「初戦は固かったけど、それ以降は今年の活躍ぶり、勝負強さを発揮してくれたと思う」と、延長10回に試合を決める満塁本塁打を放つなど、3安打6打点の活躍を見せた鈴木に賛辞を送った。

 侍ジャパンの常連だった中日の平田良介が万全の状態ではないなか、貴重な「右の外野手」として初招集された鈴木は、全4試合に出場して打率.313と上々の結果を残し、この日は小久保監督がポイントに挙げていた筒香の後ろにはいる“6番”で6打点。期待通りの働きを見せ、メンバー入りに大きく前進した。

 そして、今大会の注目ポイントの1つだった捕手については「小林が思っていたより冷静でどっしりしていた」と、捕手の中では最年少となる27歳の小林誠司に言及。この日は、10回に登板した千賀洸大のボールを三度はじくなどしたが、「千賀のワンバウンドは誰も止められないと思う」と擁護し、「基本は今の3人が中心になる」との見通しを語った。


 侍ジャパンは今後、WBCのロースター発表を経て、来年の2月中旬に再集合。直前合宿、NPBチーム(オリックスと阪神)との強化試合を経て、3月7日(火)の初戦(キューバ代表戦)を迎える予定となっている。
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