奪三振率の高い守護神候補
DeNAは23日、スペンサー・パットン投手の獲得を発表した。
今季108年ぶりに世界一となったカブスで、16試合に登板し、1勝1敗、防御率5.48の成績を残したパットン。マイナーでは主に抑えを任され、35試合の登板で、1勝0敗11セーブ、防御率0.75を記録。28歳と若く、奪三振率に長けた右腕だ。
DeNAは今季、チーム初のクライマックスシリーズ進出を果たしたが、救援防御率はリーグ5位の3.76。これは最下位に沈んだ15年の3.44よりも悪く、ブルペン陣の整備は来季へ向けた重要課題だった。
さらに今季は勝ち切れない試合も多く、抑えの山崎康晃は33セーブを記録したものの、防御率は新人王に輝いた昨季の1.92から3.59へ悪化。新たな守護神候補を獲得することで、救援陣全体の底上げを図る。
ドラフトでも即戦力右腕を獲得
ドラフト2位で獲得した水野滉也(東海大北海道)も楽しみな素材。球団は先発での起用も視野に入れているが、現時点での適正はリリーフ。スリークオーターから力強い直球とキレのあるスライダーを投げ込む右腕は、須田幸太、田中健二朗らとともに、ブルペンに厚みをもたらしてくれそうだ。
振り返ればセットアッパーの三上朋也、クローザーの山崎のキャリアハイは入団1年目で、両投手ともルーキーイヤーから抑えのポジションを任された。水野も山崎や昨年の今永昇太のように春季キャンプからアピールに成功すれば、1年目から重要なピースとしてはまる可能性もある。
7日には、先発タイプのジョー・ウィーランド獲得を発表したDeNA。優勝を目指すラミレス体制2年目へ、着々と補強を進めている。