高卒の今江は4年目に「8」へ変更
ロッテの中村奨吾内野手が25日、QVCマリンで契約更改を行い、3年目となる来季から“ミスターロッテ”の背番号「8」を継承することが決まった。
中村は天理高、早稲田大を経て、2014年のドラフト1位でロッテに入団。2年目の今季は今江敏晃(年晶)の楽天移籍もあり飛躍が期待されたが、108試合の出場で打率.201、6本塁打、25打点と精彩を欠いた。
それでも守備面とチームプレーが評価され、700万円増の年俸3200万円でサイン(金額は推定)。そして3年目となる来季から、背番号を「23」から「8」へ変更することが決まった。
ロッテの「8」と言えばチームの顔が背負ってきた番号。前身である毎日・大毎時代は山内和弘(一弘)が着用し、ロッテ・オリオンズ時代の1969年から86年の18年間は有藤通世(道世)が背負った。
有藤引退後は、平野謙、清水将海、波留敏夫らが受け継ぎ、2005年からの11シーズンは、リーグを代表する三塁手に成長した今江が背負った。
今江もルーキーイヤーからの3年間は「25」を着用し、飛躍を期待された4年目から「8」を与えられた。これが奏功し、変更元年の05年に自身初の規定打席に到達。打率.310、8本塁打、71打点の好成績を残し、日本シリーズではMVPを獲得。さらにベストナインとゴールデングラブ賞にも輝きブレークした。
球団によって背番号継承のカタチは様々だが、ロッテの場合は期待度込みで自覚を促すケースも多い。中村も今江のような成長曲線を描き、球団の看板プレイヤーになれるか注目だ。