ニュース 2016.12.16. 19:30

エース・岸の見返りは金銭 西武とFA補償を振り返る

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入団記者会見でポーズをとる西武・脇谷と中郷(C)KYODO NEWS IMAGES

「選手による補償」は求めず


 西武は15日、FAで楽天へ移籍した岸孝之の補償に関して「選手による補償は求めない」旨を発表。いわゆる人的補償ではなく、金銭補償を受け取ることを決断した。

 現在のFAのルールでは、獲得選手の格によって補償の内容が変化する。


【FA補償まとめ】(初回時)
▼ Aランク(チーム内の年俸上位1位~3位)
・人的補償 + 年俸の50%相当の金銭
 or
・年俸の80%相当の金銭

▼ Bランク(チーム内の年俸上位4位~10位)
・人的補償 + 年俸の40%相当の金銭
 or
・年俸の60%相当の金銭

▼ Cランク(チーム内の年俸上位11位以下)
補償の必要なし


 岸はAランクの選手であったため、補償は1億8000万円の金銭か、もしくは1億1250万円の金銭プラス人的補償(※金額は推定)の二択となっていた。


過去のFA補償の選択は...


 西武といえば、FAでチームを離れる選手が多い球団として知られている。では、過去のFA移籍時にはどのような対応をとっていたのか振り返ってみよう。

 制度が始まった1993年以降、FAでチームを離れた選手は計15名。中には海外挑戦した選手や補償を必要としないCランクの選手も含まれるが、そのうち「人的補償」を選択したのは4度だけである。

 直近では2013年にロッテへ移籍した涌井秀章の補償で中郷大樹を獲得するも、2年後に戦力外となって現役を引退。その同じ年に巨人へ移籍した片岡治大の補償で獲得した脇谷亮太も、2年間プレーした後にFAで巨人に復帰。2人とも今のチームには残っていない。

 思わぬ“掘り出し物”にファンの期待は高まり、大きな注目を浴びる制度ではあるが、補償選手1人に移籍選手の穴を埋めるような活躍を求めるのは現実的ではない。

 まずひとつ「金銭」という決断を下した西武が、得たお金をどのように使って来季への準備を整えていくのか。辻発彦新監督を迎え、逆襲に燃えるチームの動向から目が離せない。


【西武のFA補償】
・2013年
中郷大樹
脇谷亮太

・2007年
岡本真也

・2005年
江藤 智


【西武のFA移籍】
・2016年
岸 孝之(→ 楽天) ※金銭

・2015年
脇谷亮太(→ 巨人) ※Cランク

・2013年
涌井秀章(→ ロッテ)
片岡治大(→ 巨人)

・2012年
中島裕之(→ アスレチックス)

・2011年
ミンチェ(→ オリックス) ※Cランク
帆足和幸(→ ソフトバンク) ※金銭

・2010年
土肥義弘(→ 米球界)
細川 亨(→ ソフトバンク) ※金銭

・2007年
和田一浩(→ 中日)

・2005年
豊田 清(→ 巨人)

・2003年
松井稼頭央(→ メッツ)

・1996年
清原和博(→ 巨人) ※金銭

・1994年
工藤公康(→ ダイエー) ※金銭
石毛宏典(→ ダイエー) ※金銭

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