楽天の捕手事情は?
18日に発表された、岸孝之の楽天入団。日本一奪還を目指すチームに大きな戦力が加わった。
この前には自由契約となっていた細川亨も獲得。チームには嶋基宏というリーグを代表する捕手がいるだけに、その起用法に注目が集まる。
今シーズンの楽天の捕手起用を振り返ってみると、最多出場は嶋だったのだが、その数は78試合。ケガでの離脱もあって、よその正捕手と比べるとあまり多い数ではなかった。
嶋に続いたのが、ルーキーの足立祐一で72試合。以下、伊志嶺忠が20試合で川本良平と小関翔太が7試合という配分。果たして、来季はこの割合がどうなるのだろうか。
東北楽天の“象徴”
今や楽天の象徴的存在となった司令塔の嶋基宏。2006年の大学・社会人ドラフト3位で楽天に入団してから、10年間で1120試合に出場した。
侍ジャパンでも常連として毎回メンバーに名を連ねており、小久保裕紀監督からは主将を任されたほど。チームの垣根を越えて、信頼の厚い選手である。
新加入の岸とはプロ入りの“同期”。入団会見でも、岸本人の口から「仲の良い選手」に挙げられ、「よく連絡を取り合う」仲であることが明かされた。楽天で新たな名コンビ結成となるか...。今から期待する声も挙がっている。
勝利の味を知る男
そんな嶋に挑んでいくのが、ベテラン捕手の細川亨。15年のキャリアで通算1374試合に出場し、西武とソフトバンクで5度の優勝と5度の日本一に貢献した。
まさに勝利の味を知る男。2013年の歓喜を最後に苦しい戦いが続く楽天に、きっと新たな刺激をもたらしてくれることだろう。
しかも、奇しくも同タイミングで新加入となった岸は、西武時代に共に戦っていた“戦友”。2010年以来のコンビ再結成にも注目が集まっている。
仲の良い同期か、かつてコンビを組んだ先輩か。岸が誰を相手に投げるのかという部分も、来季の楽天を見ていく上でのたのしみとなりそうだ。