炭谷、小野、中井が小学生70人を熱血指導
ベースボールキングは18日、埼玉・レッズランドで野球教室を開催。西武・炭谷銀仁朗選手、広島・小野淳平投手、巨人・中井大介選手と独立リーグ「ルートインBCリーグ」武蔵ヒートベアーズの奈良雄飛選手、戸谷亮太投手、海老沼洋輔投手が参加し、小学生約70人を熱血指導した。
3選手が登場すると、子どもたちからは割れんばかりの歓声。3選手は「短い時間ですが、楽しんでやっていきましょう!」と挨拶をした。
簡単なウォーミングアップの後、まず行ったのは、野球の基本であるキャッチボール。小野は、「大事にすることは2つだけ。1つは相手のことを考えること。2つ目は肩をつくるのではなく、練習と思って一生懸命やっていきましょう」とポイントを説明した。
また、チーム対抗キャッチボール競争も実施。勝利チームには3選手からのサイン色紙がプレゼントされるなど、大いに盛り上がった。
続いて行われた守備の練習では、捕球体制など、基本からしっかりと指導。炭谷は「ゴロをとるときに一番大事なことは足をとめないこと。足はできるだけ動かして」とアドバイスを送った。
プロのバッティングに大歓声
さらに打撃練習では、子どもたちの素振りを見ながら選手たちが手取り足取り指導。その後、3選手が実際にティー打撃を披露した。巨人の4番を務めた経験を持つ中井が特大アーチを放つと、子どもたちからは「すげー」と大歓声。プロの力を見せつけた。一方、投手の小野は、豪快な空振りを披露し、笑いを誘った。
練習後設けられた質問コーナーで、「この選手の魔球がすごかったというのはありますか?」と聞かれると、炭谷は「大谷とはいいません(笑)」ときっぱり。「プロに入るということは、何か1つ以上は武器を持っている。人それぞれの武器があると思います」と続けた。
また、中井は「千賀のおばけフォーク。ストレート2球をファウルにして、次はフォークが来ると思って狙っていたのですが、フォークで三振しました」と明かした。
さらに、保護者から「プロ野球選手になれると思ったのはいつ頃?」との質問に、炭谷も小野も「ドラフト直前でも(プロに)なれると思っていなかった」と回答。一方、最後に振られた中井は「生まれていた瞬間から思っていた(笑)」と話し、会場を盛り上げた。
最後に、プロ野球選手になるために大事なことを問われた小野が、「グローブ、スパイクはお父さん、お母さんに買ってもらっていると思います。プロ野球選手になるためには、感謝の気持ちを持つことが大事です」と話すと、炭谷、中井も同意。また、炭谷は「人一倍練習してください。野球の神様は努力した人に野球を上手くします」と子どもたちにメッセージを送った。
その後、じゃんけん大会や写真撮影などを行い、約2時間の教室を終えた。
終了後、「凄く元気の良い子供たちで逆に元気をもらいました」と笑顔で話す小野。中井も「凄く元気に野球をやっていましたし、細かいことを教える時間はなかったので難しいですけど、本当にみんな楽しそうにやってくれたのですごく良かった」と振り返った。
炭谷は「小学生ですから、ほっといても体は大きくなっていきますし、どんどんどんどん上手くなっていってくれる。それよりも、小学生の野球教室っていうのは、プロと触れ合って、野球がもっともっと好きになって、僕もプロ野球選手になりたいと思ってくれれば」とエールを送った。
『ベースボール・キッズ・コミュニケーション』開催概要
【日時】
12月18日(日) 11時00分~13時00分
【会場】
レッズランド 天然芝サッカー場野球場(兼用)
【講師】
炭谷銀仁朗選手(埼玉西武ライオンズ)
小野淳平投手(広島東洋カープ)
中井大介選手(読売巨人軍)
【参加選手】
約70人
【協賛】
株式会社ディスポレターレ