コラム

広島が目指す「セ界」における守備での偉業

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“タナキク”コンビでの受賞は初 (C) KYODO NEWS IMAGES

広島・田中がゴールデングラブ賞を目標に設定


 2月1日からはじまる春季キャンプまであと2週間。選手たちは各地で自主トレを行い、来たるべき日に備えている。そんななか、沖縄県恩納村で東海大の先輩でもある大松尚逸(ヤクルト)らと自主トレを行っている田中広輔(広島)が「ゴーデングラブ賞を取りたい」とコメントした。

 田中は2017年シーズンに盗塁王・最高出塁率のタイトルを獲得したものの、守備の栄誉であるゴールデングラブ賞はここまで受賞したことはない。広島では二遊間でコンビを組む、菊池涼介、中堅の丸佳浩がともに5年連続で受賞中と同賞の常連でもある。同じ1989年生まれで、『タナ・キク・マル』とトリオで扱われることも多い田中も同賞受賞をし、守備面でも2人に並べるか。

 田中の2017年シーズンにおける失策数は16個(143試合)。セ・リーグの同じ遊撃手を見ると、倉本寿彦(DeNA/143試合)、京田陽太(中日/141試合)が14個、ゴールデングラブ賞を受賞した坂本勇人(巨人/142試合)にいたっては9個だった。もちろん、失策数だけで守備力を判断されるわけではないが、その数が少ないに越したことはない。タイトルを獲得するためにも、まずは一桁台を目指したいところだ。


セ界初のセンターライン同時受賞!?


 セ・リーグでは2006年に、中日の『アライバ』こと荒木雅博・井端弘和の二遊間コンビと福留孝介がゴールデングラブ賞を受賞。また、同年は捕手の谷繁元信も受賞しており、1972年に制定されたゴールデングラブ賞(当時・ダイヤモンドグラブ賞)において、セ・リーグで初めてセンターラインが同一チームから輩出されたシーズンになった。しかしこの年の福留は、中堅が45試合、右翼が84試合と純粋な中堅とは言えない。

 その2年前となる2004年の中日(二塁・荒木雅博、遊撃・井端弘和、中堅・アレックス)も、二遊間と中堅の3名が受賞を達成しているが、捕手で谷繁は受賞していない。2018年シーズン、菊池と丸の常連組に、田中だけでなく石原慶幸、會澤翼といった捕手陣も加われば、純粋なセンターライン同時受賞となる。ちなみに石原は2016年にゴールデングラブ賞を受賞しており、可能性は十分あるだろう。

 田中の守る遊撃手は、坂本をはじめとしてライバルも多い。捕手はここ数年、レギュラーを固定しないチームが増え併用が主流となおり、緒方孝市監督の方針次第か--。何かと攻撃面が取り上げられることの多い広島だが、2018年シーズンは、センターライン全員が同年度にゴールデングラブ賞受賞という偉業達成にも期待したい。

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