コラム 2019.05.08. 15:00

今年も故障者が続々と…好調・ヤクルトに訪れた最初の試練

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代役守護神として初セーブを挙げたヤクルト・梅野雄吾 (C)KYODO NEWS IMAGES

リードオフマンに主砲、守護神も…


 例年よりも長かった連休が終わり、各チームが30試合以上を消化したプロ野球。セ・リーグの順位を見てみると、大型補強で話題を集めた巨人が好発進を決めて首位を走り、2位にヤクルト、3位は阪神という隊列。リーグ4連覇を目指す王者・広島は4位と、ややつまずいた格好だ。

 それでも、その広島も一時は「8」まで膨らんだ借金を連勝で「1」まで減らしてきており、全体的に見て大きな差のない混戦模様。10連敗を喫したDeNAも首位・巨人まで8ゲーム差ということで、今後の巻き返し次第ではどこが上位に来てもおかしくない状況と言えるだろう。

 そんななか、大きな試練を迎えているのが2位につけるヤクルトだ。5月3日に主砲のウラディミール・バレンティンが上半身のコンディション不良で登録抹消となると、その代役として外野に入った上田剛史が死球で負傷。こちらも戦線離脱を余儀なくされた。

 さらに、投手陣ではすっかり守護神に定着した石山泰稚がこちらも上半身のコンディション不良で抹消に。開幕直後に負傷で離脱した坂口智隆も含め、チームはリードオフマンと4番打者、さらに守護神、外野のバックアッパーまでも一気に欠くこととなってしまった。

 これだけ大きな戦力ダウンとなれば、ズルズルと負けが込んでもおかしくないところ。それでも、チームはここまでなんとか持ちこたえている。代役として抜擢された選手たちがしっかりとその役割を全うし、結果を残すことができているからだ。


投手では梅野、野手では太田が奮闘


 まず坂口の代わりにトップバッターを任されたのが、プロ10年目を迎えた荒木貴裕だった。しかし、なかなか結果を残すことができず、代わって定着したのがプロ5年目の22歳・太田賢吾である。

 昨オフのトレードでヤクルトにやってきた若き内野手が「1番・三塁」に定着したことで、それまで三塁を守っていた若き大砲・村上宗隆が一塁へ。すると、守備での負担が減った影響もあってか村上の打撃成績が向上。そこにかつての首位打者・川端慎吾が一軍に上がってくると、太田が遊撃に回って村上が三塁、川端が一塁という新たな攻撃的プランも生まれた。

 加えて、スタメンを外れることになった荒木も代打のピースとして一軍に残り、4月28日の広島戦から3戦連続で打点をマークするなど、途中出場からのアピールでチームに貢献している。これぞ“ケガの功名”、坂口が離脱したことで、選手起用の幅が大きく広がったのだ。

 投手陣でも、石山に代わって抑えに抜擢された梅野雄吾が5月6日の阪神戦でプロ初セーブをマーク。重圧に押しつぶされることなく、前日にサヨナラ本塁打を放った福留孝介に対しても強気の投球で空振り三振。堂々たるピッチングを見せている。


 故障で離脱した主力に代わって台頭してきた選手たちが揃って力を発揮。ピンチをチャンスに変えて上位を争っているのが現在のヤクルトだが、もちろん今のままで乗り切れるほど甘い世界ではない。連戦による疲労に加えて相手のマークも厳しくなれば、どこかで壁にぶち当たっても何ら不思議ではないからだ。

 その一方、彼らが元気なうちに主力が戻ってくれば、各所で新たな競争が生まれてチームの底上げにつながるという新たなメリットにも期待ができる。坂口は8日のイースタン公式戦に「1番・指名打者」で先発出場。守備にはつかないが、ついに実戦復帰を果たす。

 シーズン通して主力が誰ひとり離脱しないというチームはほとんどない。どこかでアクシデントが起こるのがペナントレース。重要なのは危機を迎えたときにどうやって乗り越えていくのか。今季最初の試練を迎えているヤクルトがいかにしてこの窮地をしのいでいくか、選手のがんばりはもちろん、首脳陣の采配にも注目だ。



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