アルモンテが復帰即一発、シエラも猛打賞!
昨季5位からの巻き返しを狙う中日が、5月29日・30日と2日連続で紅白戦を行った。この紅白戦では、投手・野手ともに主力選手たちが出場しており、紅白戦とはいえ、開幕が間近に迫っていること強く感じさせるものだった。
投手陣では、開幕投手が内定している大野雄大、昨年ブレイクした柳裕也と左右の両輪が29日の先発を託されている。ともに失点したものの、久々の登板としては悪くない内容だった。残り2回の登板を経て、シーズンインする見込みだ。
その他にも、小笠原慎之介や梅津晃大、山本拓実、吉見一起にルーキーの岡野祐一郎と、先発ローテーション入りを狙う投手陣が揃って登板。6枠を巡っての争いが繰り広げられている。
一方の野手陣では、なんといっても左翼のレギュラー争いが激しくなりそうだ。
コンディション不良で離脱していたアルモンテが、29日の試合でいきなり大野から一発を放ち復活をアピール。新外国人のシエラも、同じく29日の試合で3打数3安打と大暴れした。
与田剛監督も「両方使いたくなる良い状態。頭を悩ませる」と嬉しい悲鳴をあげている。
また、一発が魅力の大砲・福田永将も2試合で3安打を放つなど、外国人選手たちに負けず劣らずの結果を残しており、現段階では三つ巴の様相となっている。
昨季は福田の60試合が最多出場
昨年は左翼を固定できず、福田が60試合にスタメン起用されたのが最多となっている。開幕スタメンだったアルモンテは、極度の不振と故障で49試合(先発43試合)の出場にとどまった。
その他では、藤井淳志(16試合)、伊藤康祐(7試合)、井領雅貴(6試合)、武田健吾(4試合)、遠藤一星(3試合)、渡辺勝(1試合)と、合計8人が先発メンバーに名を連ねている。これは、昨季のチームにおいて、もっともスタメン起用人数の多かったポジションでもあった。
今季は先に述べた福田、アルモンテ、シエラの3人で争うことになりそうだが、ここには外国人枠の問題も絡んでくる。
中日の支配下登録されている外国人選手は、野手ではビシエドが確定。投手は守護神候補のマルティネスにセットアッパーのゴンサレス、そして2年目のロメロと3人だが、ロメロは左肩を手術したことで開幕は絶望的だ。
ビシエドを除く実質3枠を、野手のアルモンテ、シエラ、投手のマルティネス、ゴンサレスで争うことになる。しかし、今シーズンはコロナの影響もあり、外国人枠が5人(出場は4人)へと増枠することも検討されているという。
仮に外国人枠が5人となれば、アルモンテ、シエラを同時に一軍登録することも可能だ。指揮官としては、好不調を見極めながらの起用ができるようになるのは好都合だろう。
外国人枠の特別ルールにも左右されそうな左翼争いを勝ち抜くのは誰か。もちろん、レギュラーを固定せずに併用していくことも十分に考えられる。与田監督はどんな決断を下すだろうか。