コラム 2020.11.16. 12:03

12球団一の「守備のチーム」巨人が日本シリーズで雪辱なるか?!

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巨人の岡本和真(C) Kyodo News

昨季の日本シリーズは4戦4失策で自滅


 パ・リーグのCSは4年連続日本一を狙う絶対王者・ソフトバンクがロッテに貫禄の連勝。ソフトバンクがCSを突破したことで、日本シリーズの顔合わせは2年連続でソフトバンクと巨人になった。

 昨季の日本シリーズは、巨人がソフトバンクに屈辱の4連敗を喫したことで強く印象に残っている野球ファンも多いだろう。ただ、点差だけを見ると、第1戦こそ5点差の「2-7」で完敗しているが、残る3試合は順に「3-6」、「2-6」、「3-4」と、そこまでの大差をつけられたとまでは言えない。

 投手陣の被安打数を見ても、第1戦は2桁の10安打を喫したものの、残る3試合の被安打数は順に「7」、「7」、「8」。すべて1桁に抑えており、巨人投手陣はそれなりに踏ん張っていたとも言える。ここで、昨季の日本シリーズにおける両チームの主な打撃成績、投手成績を振り返ってみたい。

【打撃成績】
▼ 巨人
打率.176(125打数22安打)、5本塁打、9打点、10得点、0盗塁、35三振

▼ ソフトバンク
打率.248(129打数32安打)、6本塁打、22打点、23得点、4盗塁、30三振

【投手成績】
▼ 巨人
34回、32被安打、14与四死球、30奪三振、23失点(自責17)、防御率4.50

▼ ソフトバンク
36回、22被安打、16与四死球、35奪三振、10失点(自責10)、防御率2.50

 当然ではあるが、4連勝しているソフトバンクが投打のほとんどの指標で巨人を上回る数字を残している。ただ、ここにはない数字で注目したいのが「失策数」だ。昨季の日本シリーズで巨人は、4試合で4つの失策を犯してしまった。レギュラーシーズンは143試合で72失策だったことを思えば、らしからぬ数字と見ていい。一方のソフトバンクは、わずかひとつである。


激減した今季の巨人の失策数は12球団最少


 しかも、巨人の失策はことごとく重要な場面での失点につながってしまった。第2戦では0-0の7回に三塁・山本泰寛の失策でデスパイネに出塁を許すと、代走・周東佑京に揺さぶられてピンチ拡大。松田宣浩に先制3ランを浴びてしまう。第3戦では2-2の4回に戸郷翔征が自らの悪送球で満塁のピンチを招くと、犠飛、押し出し四球に適時打と一気に4点を失い、試合の流れを完全に相手に渡してしまった。

 あとがなくなった第4戦でも悪い流れは止まらない。1点差に詰め寄った直後の7回、三塁・岡本和真の失策から一死一二塁のピンチを招くと、エース・菅野智之が完全に打ち取った併殺コースのあたりを、二塁・山本が悪送球。ゲーム終盤に痛過ぎる1点を献上することとなった。巨人投手陣の23失点のうち、自責点17という数字が、失策の多さと、その失策がいかに失点に結びついたかを物語っている。

 11月14日に行われたソフトバンクとロッテによるCS第1戦でも、井上晴哉の捕球ミスによりロッテが同点とされ、その後の試合の流れはソフトバンクに傾いた。よく言われることではあるが、短期決戦ではやはりミスが命取りとなる。それを思えば、昨季の日本シリーズは、いわば巨人の「自滅シリーズ」だったとも言えるだろう。

 ただ、今季の巨人の失策数は激減している。もともと失策が多いチームではないが、巨人の今季の失策数はわずか「43」。ソフトバンクの「57」にも大きく水をあけた12球団最少の数字だ。先にも触れたように昨季の巨人の失策数は「72」であり、1試合あたりでは「0.50」であった。今季はその数字が「0.36」に大きく改善している。

 総合力ではソフトバンクが上だと見る声も多いなか、12球団一の「守備のチーム」となった巨人が昨季の雪辱を晴らせるか、注目だ。


文=清家茂樹(せいけ・しげき)

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