緊急補強の“愛され左腕”
DeNAは8日、選手契約を結んだマイク・ザガースキーの入団会見を行った。会見後、すぐに支配下登録の公示もなされ、背番号は「69」に決定。晴れてチームの一員となった。
ザガースキーはアメリカ出身、1983年生まれの33歳。左投げ左打ちの投手で、昨シーズンは広島でプレーをし、日本では19試合の登板で0勝0敗、防御率2.40という成績が残っている。
なんといってもその“愛くるしい”体型が特徴的で、今回公式に発表されたプロフィールを見ると、183センチで109キロとのこと。広島在籍時は顔が元ロッテの里崎智也氏に似ていると一部で話題となり、キャラクターのような見た目でファンからも親しまれていた。
ザガースキーはまず「コンニチワ。ワタシハ、マイク・ザガースキーデス。タダイマ」と日本語で挨拶。「とても興奮している。こういった機会を与えてくれたベイスターズに感謝している。チームの優勝に貢献したい」と意気込みを述べる。
開幕から苦戦が続いているチームの印象について聞かれると、「まだシーズンもはじまって10試合程度。良いピッチャーはそろっているし、これから良くなるだろう。そこに私も加わって、ベイスターズのリリーバーのピースの1つとしてチームに貢献できればいいと思う」とコメント。
また、呼び方については、「特にないけど、ファンの方に考えていただいて、気に入った呼び方で読んでほしい」とザガースキー。「これまでは(頭文字である)Zの“ズィー”や、広島では“ザガちゃん”と呼ばれていた。呼びやすい名前で呼んでくれればいい」という。
会見に同席した高田繁GMは、「これまで何度か対戦しましたけど、非常に力のある選手です」と左腕を評価。気になる使いどころについては、「彼には力があるので、もちろん良いところで投げてほしい。負けゲームで投げるピッチャーではないと思っている」とコメントしている。
ビザの関係上まだ今後のメドは立っていないものの、「本人の希望もあり、あさってデーゲームの練習の前に打者に向かって投げる予定。その後は横須賀のファームに合流し、ビザを待つことになる。ビザが下り次第、何試合かに登板してということになると思う」と高田GM。
ビザの取得に関しては10日前後を見込んでおり、「準備期間としてはいいじゃないかと思う。ブルペンと打者相手の投球で調整し、何試合かで投げるという形。別に焦ることはない」との見通しを語った。
出だしこそつまずいたチームであるが、ザガースキーも言うように、まだ「はじまって10試合程度」。シーズンは長い。日本に戻ってきた“愛され左腕”はチームを救うか。DeNAのザガースキーに注目だ。
▼ マイク・ザガースキー
出身:アメリカ
生年月日:1983年1月27日(33歳)
身長/体重:183センチ/109キロ
投打:左投左打
ポジション:投手
[NPB通算] 19試 0勝0敗 防2.40