「お忘れかもしれませんが、PLの4番でした」
現地時間4月6日(日本時間7日)、敵地でのパドレス戦でメジャーデビューを果たしたドジャースの前田健太が、バットで見せた。
4-0とドジャースがリードして迎えた4回一死の第2打席、2ストライクと追い込まれながらも甘く入った変化球を振りぬくと、打球はグングン伸びてレフトスタンドへ。自身のメジャー初安打を本塁打で飾り、自らを援護する得点を叩き出した。
しかも、この前田の一発が今シーズンの“チーム第1号”。開幕2連勝中で、ここ2戦で18得点を叩き出したドジャースであったが、本塁打はまだ出ていなかった。“本職”であるピッチングの前に、まずはバッティングの方でその名前を刻んだ。
思い返せば、打撃が得意な投手として知られているマエケン。高校時代は名門・PL学園高で4番を張り、高校通算27本の本塁打を放っている。日本では通算打率.147(436打数64安打)で本塁打は2本という成績を残す。
昨年10月2日の中日戦、7回1失点の好投で15勝目を挙げた前田は、その試合で自身7年ぶりとなる一発を放った。その時のお立ち台では、「前も言ったと思いますが、PLの4番でした(笑)」とおどけて笑いを誘った。
メジャー1年目のシーズンに挑む男の投球はもちろんのこと、打撃からも目が離せない。