ストライク投球に会場から大歓声
現地時間4月5日(日本時間6日)、ヤンキー・スタジアムで行われたヤンキース-アストロズの開幕戦で、ヤンキースOBの松井秀喜氏が始球式を行った。
2009年には日本人として初めてワールドシリーズMVPを獲得するなど、ヤンキース在籍7年で多くの功績を残した松井氏。この度、ヤンキースが毎年チームに貢献したOBへ贈っている名誉賞「Pride of the Yankees Award」を受賞したことを受け、開幕戦の始球式という大役を任された。
本拠地に集まったファンの大歓声に迎えられた松井氏は、手を振って歓声に応えながらダグアウトから飛び出すと、マウンドに到達してすぐに投球を開始。放たれたボールはまっすぐ捕手の構えたミットへ吸い込まれた。
ヤンキースを率いるジラルディ監督は、松井と過ごした時間を振り返り、今回の受賞は「時間の問題だった」と言う。
「チームメイトやマネージャー、そしてファンの視点から見ても、松井は野球選手としてのすべてを備えていた」とジラルディ監督。「チームから愛され、皆が松井の周囲に集まる。そんな存在だった」と松井の受賞を祝福する。
指揮官からの称賛を受けた松井本人は、「こういった賞を受賞したことについては本当に嬉しい。そして受賞できたことに誇りを感じます」とコメントした。
また、会見では今年のヤンキースに関しての予想も求められた松井氏。「シーズンを通して故障者を最小限に抑え、健康管理を整えれば、勝利のチャンスは大きいだろう」と述べ、チームの躍進を願った。