本日から開幕する2014年クライマックスシリーズ(CS)。セ・リーグは巨人、阪神、広島。パ・リーグはソフトバンク、オリックス、日本ハムが日本シリーズ進出をかけて熱戦を繰り広げる。一つの采配が勝敗を左右しかねない緊迫の短期決戦。今回出場する6人の監督はどのような采配でチームを勝利に導くのだろうか。各監督の手腕に注目が集まる。
下記は、セ・リーグCSに出場する監督のCS通算成績だ。
【CS通算成績】
<通算>15勝13敗1分
ファーストS 3勝2敗
ファイナルS 12勝11敗2分
<通算>0勝2敗0分
ファーストS 0勝2敗0分
ファイナルS なし
<通算>2勝3敗0分
ファーストS 2勝0敗0分
ファイナルS 0勝3敗0分
監督としてCS出場回数、勝ち数ともに一番多いのが巨人・原監督。2011年を除き、6度ファイナルステージを戦っている。そのうち1位でファイナルステージを戦ったシーズンは5度あるが、ホームアドバンテージのなかった2007年を除けば4度日本シリーズに進出。今季CSに出場する6人の監督の中では、抜群の実績を誇っている。
これまでのCSでは、他球団を上回る戦力、豊富な駒を生かした采配でシーズン同様の戦い方を貫いていた印象。ただ今季に限っては主力の不調が目立っていただけに、選手状態の見極めを誤ると短期決戦ならではの落とし穴に陥る可能性もある。展開によっては、思い切ったメンバー変更などが見られそうだ。
また、チーム防御率リーグ1位の巨人だが、投手陣をけん引した菅野の離脱は痛い…。近年の巨人を象徴する鉄壁リリーフ陣が、今季は防御率4.01でリーグ4位。昨季までの、『終盤でリリーフ勝負』という展開が期待できない可能性が高く、先発陣の踏ん張りに期待せざるを得ない状況だ。とはいえ、そこは百戦錬磨の原監督。シーズン同様、何かしらの手を打ってくる可能性は大いにありそうだ。
阪神・和田監督と言えば、昨季のCSが記憶に新しい。エース格であった能見を使わずにCSを終えてしまったことで、采配への批判が殺到した。この采配の是非はひとまず置いておくとして、問題は攻撃面。どのような試合展開になっても、思い切った仕掛けなどが特に見られず、淡々と敗退してしまった印象が強い。今年は何か違った一面を見ることが出来るのか。一つの注目ポイントである。
実は今年の阪神、セ・リーグでもっとも1点差ゲームをものにしている。1点差で勝ち切った試合は26試合、勝率.619はリーグトップの成績である。勝負弱さがクローズアップされている阪神だが、接戦には非常に強いのである。ポストシーズンでは1点を争う拮抗した試合展開が生まれやすいだけに、接戦をものにする和田采配とはいかなるものか、注目して見てみるのも面白いだろう。
今季限りでの退任が発表された広島・野村監督は二度目のCS。昨年はチームが初のCSということもあり、勢いでファーストステージを乗り切った感があった。しかし、ファイナルステージの初戦、最終回に起きた赤松の走塁ミスで勢いがストップしたのか、巨人に力なく3連敗で敗退した。今季は最後の最後で失速してシーズンを終了しただけに、イケイケだった昨年とは逆の展開になる。CS初戦に合わせどうチームの雰囲気を上げていくか、そこが野村監督にとって一番の仕事になるかもしれない。
また、ファーストステージの阪神戦で、広島打線がどういう打撃をするかは注目だ。広島はセ・リーグ各球団との対戦打率で、もっとも悪かったのが阪神戦(.246)である。特に三振数は218個を記録しており、1試合平均で9.1個(セ・リーグ全体の1試合あたり平均三振数は6.9個)も三振を奪われている計算だ。相手投手の出来にもよるが、今日からのファーストステージで三振が目立つようなことがあれば、チームとして何も対策してこなかった証拠である。その辺りに注目してみても面白いだろう。
下記は、セ・リーグCSに出場する監督のCS通算成績だ。
【CS通算成績】
原辰徳監督(巨人)
<出場>2007/2008/2009/2010/2011/2012/2013ファーストS 3勝2敗
ファイナルS 12勝11敗2分
和田豊監督(阪神)
<出場>2013<通算>0勝2敗0分
ファーストS 0勝2敗0分
ファイナルS なし
野村謙二郎監督(広島)
<出場>2013<通算>2勝3敗0分
ファーストS 2勝0敗0分
ファイナルS 0勝3敗0分
監督としてCS出場回数、勝ち数ともに一番多いのが巨人・原監督。2011年を除き、6度ファイナルステージを戦っている。そのうち1位でファイナルステージを戦ったシーズンは5度あるが、ホームアドバンテージのなかった2007年を除けば4度日本シリーズに進出。今季CSに出場する6人の監督の中では、抜群の実績を誇っている。
これまでのCSでは、他球団を上回る戦力、豊富な駒を生かした采配でシーズン同様の戦い方を貫いていた印象。ただ今季に限っては主力の不調が目立っていただけに、選手状態の見極めを誤ると短期決戦ならではの落とし穴に陥る可能性もある。展開によっては、思い切ったメンバー変更などが見られそうだ。
また、チーム防御率リーグ1位の巨人だが、投手陣をけん引した菅野の離脱は痛い…。近年の巨人を象徴する鉄壁リリーフ陣が、今季は防御率4.01でリーグ4位。昨季までの、『終盤でリリーフ勝負』という展開が期待できない可能性が高く、先発陣の踏ん張りに期待せざるを得ない状況だ。とはいえ、そこは百戦錬磨の原監督。シーズン同様、何かしらの手を打ってくる可能性は大いにありそうだ。
阪神・和田監督と言えば、昨季のCSが記憶に新しい。エース格であった能見を使わずにCSを終えてしまったことで、采配への批判が殺到した。この采配の是非はひとまず置いておくとして、問題は攻撃面。どのような試合展開になっても、思い切った仕掛けなどが特に見られず、淡々と敗退してしまった印象が強い。今年は何か違った一面を見ることが出来るのか。一つの注目ポイントである。
実は今年の阪神、セ・リーグでもっとも1点差ゲームをものにしている。1点差で勝ち切った試合は26試合、勝率.619はリーグトップの成績である。勝負弱さがクローズアップされている阪神だが、接戦には非常に強いのである。ポストシーズンでは1点を争う拮抗した試合展開が生まれやすいだけに、接戦をものにする和田采配とはいかなるものか、注目して見てみるのも面白いだろう。
今季限りでの退任が発表された広島・野村監督は二度目のCS。昨年はチームが初のCSということもあり、勢いでファーストステージを乗り切った感があった。しかし、ファイナルステージの初戦、最終回に起きた赤松の走塁ミスで勢いがストップしたのか、巨人に力なく3連敗で敗退した。今季は最後の最後で失速してシーズンを終了しただけに、イケイケだった昨年とは逆の展開になる。CS初戦に合わせどうチームの雰囲気を上げていくか、そこが野村監督にとって一番の仕事になるかもしれない。
また、ファーストステージの阪神戦で、広島打線がどういう打撃をするかは注目だ。広島はセ・リーグ各球団との対戦打率で、もっとも悪かったのが阪神戦(.246)である。特に三振数は218個を記録しており、1試合平均で9.1個(セ・リーグ全体の1試合あたり平均三振数は6.9個)も三振を奪われている計算だ。相手投手の出来にもよるが、今日からのファーストステージで三振が目立つようなことがあれば、チームとして何も対策してこなかった証拠である。その辺りに注目してみても面白いだろう。