アメリカン・リーグ リーグ優勝決定戦
<現地時間10月10日~18日 7試合制>
地区シリーズを突破した4チームがリーグ優勝を懸けて戦うリーグ優勝決定戦が、明日から開幕する。7試合制で4勝した方が勝ち抜け。日本シリーズやワールドシリーズと同じ仕組みとなっている。
ア・リーグはワイルドカードから勝ち上がったロイヤルズと東地区優勝のオリオールズが激突。ロイヤルズは世界一に輝いた1985年以来、29年ぶりとなるプレーオフの舞台で躍動。ワイルドカードゲームから3試合連続延長戦勝利というプレーオフ記録を打ち立て、地区シリーズでは今季メジャー最高勝率のエンゼルスをスイープした。久々に10月も野球が見られる幸せを噛みしめているカンザス・シティの地元ファンの圧倒的な後押しを受け、旋風を巻き起こしつつある。
ただし、対するオリオールズも久しぶりの栄冠に向けて闘志を燃やしている。初めて世界一に輝いた1966年から1983年までの間にリーグ優勝5回、世界一にも2度輝くなど黄金期を迎えるも、1983年を最後にチームは低迷の一途を辿り、30年の間リーグ優勝から遠ざかっている。長らく低迷したチームを暗黒期から立て直したショーウォルター体制3年目の今年、31年ぶりの悲願達成を狙う。
ロイヤルズの武器は機動力。ワイルドカードゲームではプレーオフ最多タイ記録である1試合7盗塁を記録するなど、痺れる試合の中でも持ち味を存分に発揮している。ここまで4試合で12個の盗塁を決め、失敗はわずかに1。脅威の成功率93%を誇る。特に、終盤切り札として登場するダイソンの足は必見。今季は大半が途中出場ながらも36盗塁をマークし、3年連続30盗塁以上を記録した。チーム打率が.240と高くない中で1試合平均6点を叩き出したロイヤルズの“足攻”は要注目。
対するオリオールズの特徴は長打力。シーズン211本塁打はメジャー断トツ。メジャーで最も少なかったロイヤルズが95本であるから、その倍以上打ったということになる。そんな強力打線の4番に座るのがN.クルーズ。今季40本塁打を放ってリーグの本塁打王を獲得した34歳は、プレーオフでも3試合で2本塁打を記録。特に地区シリーズ3戦目、それまで2安打に抑えられていたタイガースの左腕・プライスから放った逆転2ランは「これぞ4番!」という見事な一撃。中地区4連覇のタイガースを沈めた。
明日の初戦、ロイヤルズはシールズが先発。8年連続2ケタ勝利のエースで先勝を狙う。重要な試合でことごとく真価を発揮してきた“ビッグゲーム・シールズ”に期待したい。
オリオールズはティルマンが地区シリーズ初戦から中7日明けての先発。強力タイガース打線を2点に抑え、最多勝のシャーザーに投げ勝っている。開幕投手、地区シリーズ初戦に続いて今季3度目の開幕マウンドに向かう。
今年のプレーオフで唯一の日本人選手として奮闘する青木はここまで4試合すべてで先発し、16打数4安打の打率.250。地区シリーズ3戦目は対戦打率10割と得意のCJウィルソンから最初の打席で安打を放つと勢いに乗り、3打数3安打の固め打ちを見せた。不動の2番としてチームを支える青木のバッティングにも注目したい。
両チームがプレーオフで対戦するのは初めてのこと。今季の対戦成績はロイヤルズが4勝3敗とリードしたが、シーズン中の対戦成績はあまりアテにならないのがこの短期決戦。対照的な野球を見せる両チームがどのような勝負を見せてくれるのか、楽しみだ。試合は現地時間10月10日午後8時(日本時間10月11日午前9時7分)、プレイボール。
<現地時間10月10日~18日 7試合制>
地区シリーズを突破した4チームがリーグ優勝を懸けて戦うリーグ優勝決定戦が、明日から開幕する。7試合制で4勝した方が勝ち抜け。日本シリーズやワールドシリーズと同じ仕組みとなっている。
ア・リーグはワイルドカードから勝ち上がったロイヤルズと東地区優勝のオリオールズが激突。ロイヤルズは世界一に輝いた1985年以来、29年ぶりとなるプレーオフの舞台で躍動。ワイルドカードゲームから3試合連続延長戦勝利というプレーオフ記録を打ち立て、地区シリーズでは今季メジャー最高勝率のエンゼルスをスイープした。久々に10月も野球が見られる幸せを噛みしめているカンザス・シティの地元ファンの圧倒的な後押しを受け、旋風を巻き起こしつつある。
ただし、対するオリオールズも久しぶりの栄冠に向けて闘志を燃やしている。初めて世界一に輝いた1966年から1983年までの間にリーグ優勝5回、世界一にも2度輝くなど黄金期を迎えるも、1983年を最後にチームは低迷の一途を辿り、30年の間リーグ優勝から遠ざかっている。長らく低迷したチームを暗黒期から立て直したショーウォルター体制3年目の今年、31年ぶりの悲願達成を狙う。
ロイヤルズの武器は機動力。ワイルドカードゲームではプレーオフ最多タイ記録である1試合7盗塁を記録するなど、痺れる試合の中でも持ち味を存分に発揮している。ここまで4試合で12個の盗塁を決め、失敗はわずかに1。脅威の成功率93%を誇る。特に、終盤切り札として登場するダイソンの足は必見。今季は大半が途中出場ながらも36盗塁をマークし、3年連続30盗塁以上を記録した。チーム打率が.240と高くない中で1試合平均6点を叩き出したロイヤルズの“足攻”は要注目。
対するオリオールズの特徴は長打力。シーズン211本塁打はメジャー断トツ。メジャーで最も少なかったロイヤルズが95本であるから、その倍以上打ったということになる。そんな強力打線の4番に座るのがN.クルーズ。今季40本塁打を放ってリーグの本塁打王を獲得した34歳は、プレーオフでも3試合で2本塁打を記録。特に地区シリーズ3戦目、それまで2安打に抑えられていたタイガースの左腕・プライスから放った逆転2ランは「これぞ4番!」という見事な一撃。中地区4連覇のタイガースを沈めた。
明日の初戦、ロイヤルズはシールズが先発。8年連続2ケタ勝利のエースで先勝を狙う。重要な試合でことごとく真価を発揮してきた“ビッグゲーム・シールズ”に期待したい。
オリオールズはティルマンが地区シリーズ初戦から中7日明けての先発。強力タイガース打線を2点に抑え、最多勝のシャーザーに投げ勝っている。開幕投手、地区シリーズ初戦に続いて今季3度目の開幕マウンドに向かう。
今年のプレーオフで唯一の日本人選手として奮闘する青木はここまで4試合すべてで先発し、16打数4安打の打率.250。地区シリーズ3戦目は対戦打率10割と得意のCJウィルソンから最初の打席で安打を放つと勢いに乗り、3打数3安打の固め打ちを見せた。不動の2番としてチームを支える青木のバッティングにも注目したい。
両チームがプレーオフで対戦するのは初めてのこと。今季の対戦成績はロイヤルズが4勝3敗とリードしたが、シーズン中の対戦成績はあまりアテにならないのがこの短期決戦。対照的な野球を見せる両チームがどのような勝負を見せてくれるのか、楽しみだ。試合は現地時間10月10日午後8時(日本時間10月11日午前9時7分)、プレイボール。