阪神を退団した新井貴浩の広島復帰が秒読み段階に入った。今季は虎の新助っ人・ゴメスの活躍もあり、出場機会が激減。阪神側は再契約を打診したが、新井自身が退団を選択。心機一転、古巣での再起を図ることになりそうだ。
広島は右の長距離砲を来季の補強ポイントとしており、代打としても使える新井獲得は補強策と合致する。今季は右の代打として小窪哲也が良い働きをしたが、長打という観点で見ると物足りなかった。また、エルドレッドのシーズン終盤の急ブレーキで助っ人依存の打順編成にも限界が見えただけに、外国人枠を必要としない長距離打者の獲得は、今季の反省を活かした形だ。
新井が主戦場とするファーストには、残留濃厚なエルドレッドと新加入で外野も守れるグスマンが控える。広島側はファーストのバックアップと同時に、サードでも使えると判断。事実、今季の阪神・宜野座キャンプではサードで連日軽快な動きを披露し、和田監督に「キャンプのMVP」と評価されたほど状態が良かった。広島側が提示した年俸は3000万(推定)と言われているが、同条件なら安い買い物と言える。
一方、新井復帰で厳しい状況に立たされるのが、その新井の後釜として主軸打者に成長した栗原健太だ。開幕から4番を託された08年は、全試合出場を果たし打率.332、23本塁打、103打点と大活躍。その後もチームの顔として09年のWBC日本代表にも選ばれたが、12年からは度重なる故障で一軍の舞台から姿を消した。
今季はキャンプこそ一軍で迎えるも、結果を残せず開幕二軍スタート。復活が期待されたが、二軍でも打率.248、4本塁打、28打点と精彩を欠き、13シーズンぶりに一軍未出場に終わった。
そもそも、栗原に復活の兆しが見えれば新井獲得の必要性も低かったはず。つまり栗原にとって今回の新井復帰は、まさに最後通告。来季も結果を残せなかったら、厳しい処遇が待ち受けているだろう。まさに崖っぷちの状態だが、逆にこの苦境を復活のきっかけにしてほしいところだ。
広島は右の長距離砲を来季の補強ポイントとしており、代打としても使える新井獲得は補強策と合致する。今季は右の代打として小窪哲也が良い働きをしたが、長打という観点で見ると物足りなかった。また、エルドレッドのシーズン終盤の急ブレーキで助っ人依存の打順編成にも限界が見えただけに、外国人枠を必要としない長距離打者の獲得は、今季の反省を活かした形だ。
新井が主戦場とするファーストには、残留濃厚なエルドレッドと新加入で外野も守れるグスマンが控える。広島側はファーストのバックアップと同時に、サードでも使えると判断。事実、今季の阪神・宜野座キャンプではサードで連日軽快な動きを披露し、和田監督に「キャンプのMVP」と評価されたほど状態が良かった。広島側が提示した年俸は3000万(推定)と言われているが、同条件なら安い買い物と言える。
一方、新井復帰で厳しい状況に立たされるのが、その新井の後釜として主軸打者に成長した栗原健太だ。開幕から4番を託された08年は、全試合出場を果たし打率.332、23本塁打、103打点と大活躍。その後もチームの顔として09年のWBC日本代表にも選ばれたが、12年からは度重なる故障で一軍の舞台から姿を消した。
今季はキャンプこそ一軍で迎えるも、結果を残せず開幕二軍スタート。復活が期待されたが、二軍でも打率.248、4本塁打、28打点と精彩を欠き、13シーズンぶりに一軍未出場に終わった。
そもそも、栗原に復活の兆しが見えれば新井獲得の必要性も低かったはず。つまり栗原にとって今回の新井復帰は、まさに最後通告。来季も結果を残せなかったら、厳しい処遇が待ち受けているだろう。まさに崖っぷちの状態だが、逆にこの苦境を復活のきっかけにしてほしいところだ。