前年地区最下位からの世界一という歓喜から1年。レッドソックスは再び地区最下位に転落した。13年は853得点を叩き出し、メジャー断トツの破壊力を誇った打撃陣が嘘のように得点力不足に泣いた今季。シーズン途中でエースのレスターを放出してまで強打のキューバ人、ヨエニス・セスペデスを緊急補強したが、メジャー18番目という634得点に留まった。
常に勝利が求められるチームにおいて、2年連続での失敗は許されない。チームは大胆な補強策へ打って出る。
現地時間24日、球団がFAになっていたドジャースのハンリー・ラミレスとジャイアンツのパブロ・サンドバルと合意に至ったと発表した。MLB公式サイト『MLB.com』によると、ラミレスには5年8800万ドル(約103億7000万円)、サンドバルには5年1億ドル(117億8000万円)という条件が提示されたと見られており、投手が豊作な今年のストーブリーグにおいて、野手の目玉であった2人の両獲りに成功。強力打線復活への足場を作った。
ラミレスは、元々レッドソックスでメジャーデビューを果たした選手。05年にベケットらとの大型トレードによってマーリンズに移籍し、新人王を獲得。その後も09年には.342という高打率をマークし、首位打者を獲得するなど順調な歩みを見せていた。
しかし、10年に自らの緩慢プレーから監督の怒りを買うと、チームメイトも巻き込んだ揉め事に発展。最終的にはラミレスが謝罪をすることで収束したが、翌11年は打率.243という自己最低の成績を残し、12年途中でまたもトレードによってドジャースへ移籍することとなった。
その後、13年の第3回WBCではドミニカ共和国代表として優勝を経験。決勝戦で負傷した影響でシーズンは85試合の出場に留まるも、.345という打率を残し、20本塁打と復活の兆しを見せると、今季は.283、13本塁打、71打点と安定した働きを見せた。
メジャー10年間で通算打率.300、出塁率.373を誇り、191本塁打で654打点を記録。盗塁も近年は減少傾向にあるが261個をマークしており、得点貢献の高い選手として知られる。
ただし、ショートが本職であるが、レッドソックスには今シーズンショートで98試合に先発した期待の若手、22歳のボガーツがおり、サードにはFAで獲得したサンドバルがいる。ということで、レッドソックスでは主にレフトでの出場が見込まれるとのこと。俊足と強肩から外野への転向には楽観的な声が多いが、外野の経験がキャリアで1度もないという点は気がかりである。
そしてもう一人がジャイアンツの主砲、“カンフー・パンダ”ことパブロ・サンドバル。ポストシーズンで圧倒的な強さを見せることで知られる強打のスイッチヒッターは、今シーズンもポストシーズン17試合で打率.366、5つの打点を記録。ワールドシリーズMVPに輝いた12年ほどの活躍とはいかなかったものの、大舞台で相変わらずの勝負強さを発揮した。
見かけとは裏腹に俊敏な動きを持ち、ゴールドグラブ賞の最終候補にノミネートされるほど守備にも定評がある。正三塁手不足、貧打解消というレッドソックスの狙いにピタリと合致するピースとして、早くから獲得へ動いていたいわば恋人的存在であった。
不安要素といえば、サンフランシスコではファンに愛されたサンドバルが、新天地のファンの期待に応える活躍ができるかという点。大型契約を結んだ手前、失敗は許されない。厳しいことで知られるフェンウェイ・パークのファンをなるべく早く味方につけることが、成功への大きなカギを握る。
常に勝利が求められるチームにおいて、2年連続での失敗は許されない。チームは大胆な補強策へ打って出る。
現地時間24日、球団がFAになっていたドジャースのハンリー・ラミレスとジャイアンツのパブロ・サンドバルと合意に至ったと発表した。MLB公式サイト『MLB.com』によると、ラミレスには5年8800万ドル(約103億7000万円)、サンドバルには5年1億ドル(117億8000万円)という条件が提示されたと見られており、投手が豊作な今年のストーブリーグにおいて、野手の目玉であった2人の両獲りに成功。強力打線復活への足場を作った。
ラミレスは、元々レッドソックスでメジャーデビューを果たした選手。05年にベケットらとの大型トレードによってマーリンズに移籍し、新人王を獲得。その後も09年には.342という高打率をマークし、首位打者を獲得するなど順調な歩みを見せていた。
しかし、10年に自らの緩慢プレーから監督の怒りを買うと、チームメイトも巻き込んだ揉め事に発展。最終的にはラミレスが謝罪をすることで収束したが、翌11年は打率.243という自己最低の成績を残し、12年途中でまたもトレードによってドジャースへ移籍することとなった。
その後、13年の第3回WBCではドミニカ共和国代表として優勝を経験。決勝戦で負傷した影響でシーズンは85試合の出場に留まるも、.345という打率を残し、20本塁打と復活の兆しを見せると、今季は.283、13本塁打、71打点と安定した働きを見せた。
メジャー10年間で通算打率.300、出塁率.373を誇り、191本塁打で654打点を記録。盗塁も近年は減少傾向にあるが261個をマークしており、得点貢献の高い選手として知られる。
ただし、ショートが本職であるが、レッドソックスには今シーズンショートで98試合に先発した期待の若手、22歳のボガーツがおり、サードにはFAで獲得したサンドバルがいる。ということで、レッドソックスでは主にレフトでの出場が見込まれるとのこと。俊足と強肩から外野への転向には楽観的な声が多いが、外野の経験がキャリアで1度もないという点は気がかりである。
そしてもう一人がジャイアンツの主砲、“カンフー・パンダ”ことパブロ・サンドバル。ポストシーズンで圧倒的な強さを見せることで知られる強打のスイッチヒッターは、今シーズンもポストシーズン17試合で打率.366、5つの打点を記録。ワールドシリーズMVPに輝いた12年ほどの活躍とはいかなかったものの、大舞台で相変わらずの勝負強さを発揮した。
見かけとは裏腹に俊敏な動きを持ち、ゴールドグラブ賞の最終候補にノミネートされるほど守備にも定評がある。正三塁手不足、貧打解消というレッドソックスの狙いにピタリと合致するピースとして、早くから獲得へ動いていたいわば恋人的存在であった。
不安要素といえば、サンフランシスコではファンに愛されたサンドバルが、新天地のファンの期待に応える活躍ができるかという点。大型契約を結んだ手前、失敗は許されない。厳しいことで知られるフェンウェイ・パークのファンをなるべく早く味方につけることが、成功への大きなカギを握る。