阪神の岩田稔が13日、大阪医科大で自身と同じ病気である1型糖尿病患者が主催したクリスマス会にゲスト参加。その席で、来季の目標を20勝に設定した。
岩田はかねてから社会貢献に力を入れており、09年から1勝につき10万円を『1型糖尿病研究基金』に寄付。同イベント後、来季への意気込みを問われると「20勝は目指さないといけない場所だと思っている」と高らかに宣言した。
今季は1年間ローテーションを守り、9勝8敗と2ケタ勝利には届かなかったものの、リーグ2位の防御率2.54をマークした岩田。チームを9年ぶりの日本シリーズへ導いた活躍が評価され、11月の日米野球では侍ジャパンのメンバーにも選ばれた。
阪神の20勝投手と言えば、チームの黎明期を支えた若林忠志を含め、過去に8投手存在する。2リーグ制後には“投げる精密機械”こと小山正明が、58年から3年連続で20勝到達。東京オリオンズへ移籍した64年には大台の30勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。
“2代目ミスタータイガース”こと村山実も小山と同時期に活躍。こちらは61年からの6年間で5度の20勝到達。特に65、66年は、ともに2年連続となる最多勝と最多奪三振のW受賞を果たした。62年には超優良テスト生のバッキーが途中加入。背番号4を背負い、64年には29勝9敗、防御率1.89と覚醒し、外国人初の沢村賞に輝いた。
67年に4球団競合の末に獲得した江夏豊は、高卒1年目から12勝をマーク。さらに2年目には25勝、401奪三振の好成績で早くも投手二冠。その後も退団する75年まで9年連続で2ケタ勝利をマークし、その後は南海や広島などで、リリーフ投手としても輝かしい実績を残した。
6人目の20勝投手は70年に入団した上田次朗。実績は先人たちに劣るものの、73年に22勝14敗、防御率2.22と突如ブレーク。この年は江夏も24勝を挙げ最多勝を獲得。1シーズンに同一球団から複数の20勝投手輩出は、この年の阪神が最後となっている。
79年に巨人からトレードで加入した小林繁は、いきなりキャリアハイの22勝を挙げ意地の最多勝を獲得。そして現時点で球団最後の20勝投手となっているのが、03年に20勝5敗と一人で貯金15を作り、18年ぶりのリーグ制覇の立役者となった井川慶(現オリックス)となっている。
今季はリーグ2位フィニッシュならが、CSを無敗で勝ち上がり久々の日本シリーズ進出を果たした阪神。来季はチーム創設80周年。節目となるシーズンを05年以来となるリーグ優勝で飾り、久々の20勝投手出現に期待したいところだ。
【阪神で20勝を達成した投手】 ※( )内は阪神在籍期間
●若林忠志(1936~1949)
現役通算成績:237勝144敗 防御率1.99
20勝到達年:39、40、42~44、47
●小山正明(1953~1963)
現役通算成績:320勝232敗 防御率2.45
20勝到達年:58~60、62、64~66
●村山実(1959~1972)
現役通算成績:222勝147敗 防御率2.09
20勝到達年:61、62、64~66
●ジーン・バッキー(1962~1968)
日本通算成績:100勝80敗 防御率2.34
20勝到達年:64
●江夏豊(1967~1975)
現役通算成績:206勝158敗193セーブ 防御率2.49
20勝到達年:68、73
●上田次朗(1970~1979)
現役通算成績:92勝101敗 防御率3.95
20勝到達年:73
●小林繁(1979~1983)
現役通算成績:139勝95敗 防御率3.18
20勝到達年:79
●井川慶(1998~2006)※14年終了時点
日本通算成績:93勝72敗 防御率3.21
米国通算成績:2勝4敗 防御率6.66
20勝到達年:03
岩田はかねてから社会貢献に力を入れており、09年から1勝につき10万円を『1型糖尿病研究基金』に寄付。同イベント後、来季への意気込みを問われると「20勝は目指さないといけない場所だと思っている」と高らかに宣言した。
今季は1年間ローテーションを守り、9勝8敗と2ケタ勝利には届かなかったものの、リーグ2位の防御率2.54をマークした岩田。チームを9年ぶりの日本シリーズへ導いた活躍が評価され、11月の日米野球では侍ジャパンのメンバーにも選ばれた。
阪神の20勝投手と言えば、チームの黎明期を支えた若林忠志を含め、過去に8投手存在する。2リーグ制後には“投げる精密機械”こと小山正明が、58年から3年連続で20勝到達。東京オリオンズへ移籍した64年には大台の30勝を挙げ、最多勝のタイトルを獲得した。
“2代目ミスタータイガース”こと村山実も小山と同時期に活躍。こちらは61年からの6年間で5度の20勝到達。特に65、66年は、ともに2年連続となる最多勝と最多奪三振のW受賞を果たした。62年には超優良テスト生のバッキーが途中加入。背番号4を背負い、64年には29勝9敗、防御率1.89と覚醒し、外国人初の沢村賞に輝いた。
67年に4球団競合の末に獲得した江夏豊は、高卒1年目から12勝をマーク。さらに2年目には25勝、401奪三振の好成績で早くも投手二冠。その後も退団する75年まで9年連続で2ケタ勝利をマークし、その後は南海や広島などで、リリーフ投手としても輝かしい実績を残した。
6人目の20勝投手は70年に入団した上田次朗。実績は先人たちに劣るものの、73年に22勝14敗、防御率2.22と突如ブレーク。この年は江夏も24勝を挙げ最多勝を獲得。1シーズンに同一球団から複数の20勝投手輩出は、この年の阪神が最後となっている。
79年に巨人からトレードで加入した小林繁は、いきなりキャリアハイの22勝を挙げ意地の最多勝を獲得。そして現時点で球団最後の20勝投手となっているのが、03年に20勝5敗と一人で貯金15を作り、18年ぶりのリーグ制覇の立役者となった井川慶(現オリックス)となっている。
今季はリーグ2位フィニッシュならが、CSを無敗で勝ち上がり久々の日本シリーズ進出を果たした阪神。来季はチーム創設80周年。節目となるシーズンを05年以来となるリーグ優勝で飾り、久々の20勝投手出現に期待したいところだ。
【阪神で20勝を達成した投手】 ※( )内は阪神在籍期間
●若林忠志(1936~1949)
現役通算成績:237勝144敗 防御率1.99
20勝到達年:39、40、42~44、47
●小山正明(1953~1963)
現役通算成績:320勝232敗 防御率2.45
20勝到達年:58~60、62、64~66
●村山実(1959~1972)
現役通算成績:222勝147敗 防御率2.09
20勝到達年:61、62、64~66
●ジーン・バッキー(1962~1968)
日本通算成績:100勝80敗 防御率2.34
20勝到達年:64
●江夏豊(1967~1975)
現役通算成績:206勝158敗193セーブ 防御率2.49
20勝到達年:68、73
●上田次朗(1970~1979)
現役通算成績:92勝101敗 防御率3.95
20勝到達年:73
●小林繁(1979~1983)
現役通算成績:139勝95敗 防御率3.18
20勝到達年:79
●井川慶(1998~2006)※14年終了時点
日本通算成績:93勝72敗 防御率3.21
米国通算成績:2勝4敗 防御率6.66
20勝到達年:03