15日、株式会社西武ライオンズと株式会社プリンスホテルは、株式会社西武ライオンズが運営する「西武ドーム」のネーミングライツ（命名権）の取得に関して基本合意に至ったことを発表。2015年3月より、球場名が「西武プリンスドーム」となることが決定した。

　2008年1月9日より「西武ドーム」として運営されてきた西武ライオンズの本拠地。これでネーミングライツの売却は3度目のこととなる。

　最初に名称が変わったのは2005年。前年末から経営改善策の一環として西武ドームの施設名称と二軍のチーム名称の命名権を売却する方針を決定し、インターネット関連企業のインボイス社と契約。二軍のチーム名称は「インボイス」に変更され、球場名も「インボイスSEIBUドーム」となった。

　インボイス社は球場の命名権を2年契約、二軍チームの命名権は3年契約を結んでいたが、球場の方の権利が切れる2006年末に契約延長で合意することができず、契約を解除。二軍チームの命名権もそこまでで契約打ち切りとなった。

　契約解除後、新たに命名権の買い手を探していたところに登場したのが人材派遣会社のグッドウィル・グループ。球場名、二軍チーム名共に5年契約で二軍のチーム名は「グッドウィル」に、球場名は「グッドウィルドーム」にそれぞれ改称された。

　これに伴って「西武ライオンズ球場」が開業して以来、初めて球場の名称から“西武”が消えることとなったが、2007年末にグッドウィルに違法な派遣業務が発覚。事業停止命令を受けることとなり、グッドウィル社と西武ライオンズの双方合意の上、わずか1年で契約解除することとなってしまった。

　今回の契約は2015年の3月1日より1年間で、以降は自動更新となる。

命名権契約時のチームの成績

・インボイス
2005　3位　67勝69敗　.493（伊東勤監督）
2006　2位　80勝54敗2分 .597（伊東勤監督）

・グッドウィル
2007　5位　66勝76敗2分 .465（伊東勤監督）