キャンプまで約2週間、開幕まで2ヵ月半と徐々に球春到来が近づいてきた今日この頃。選手はすでに新シーズンに向けて始動しており、自主トレのニュースでは早くもレギュラー奪取宣言やライバル宣言が飛び出すなど、チーム内での戦いはもう始まっている。
中でも注目したいチーム内での戦いは、“開幕投手”を巡る争い。年に一度、チームでただ一人にだけ与えられる開幕戦のマウンドに登っているのは一体誰なのか。過去のチームの開幕投手を振り返りながら、今年のバトルの展望をして行きたい。
ここで取り上げるのは、日本一の歓喜から一転、昨シーズンはパ・リーグ最下位に沈んだ楽天。大久保博元新監督の信頼を勝ち取り、特別なマウンドに登るのは…。まずは、過去の楽天の開幕投手を振り返る。
2006 一場靖弘(●)
2007 岩隈久志(●)
2008 岩隈久志(-)※チームは敗戦
2009 岩隈久志(○)
2010 岩隈久志(●)
2011 岩隈久志(○)
2012 田中将大(●)
2013 則本昂大(●)☆優勝・日本一
2014 則本昂大(○)
開幕戦成績:4勝6敗 勝率.400
最多は岩隈久志(現マリナーズ)の6回。近年は則本がルーキーイヤーから2年連続で開幕投手を務めている。球団創設元年の開幕戦で岩隈が歴史的1勝をマークしたものの、全体で見ると負け越しが2つ。2008年はその年21勝を挙げる岩隈が7回4安打1失点と好投したが、9回に登板したドミンゴ・グスマンが柴原洋に逆転サヨナラ3ランを被弾し、敗れている。
[対抗○] 松井裕樹
[ 穴▲] 入野貴大
楽天の2015年シーズンは、日本ハムとの対戦で幕を開ける。大久保新監督は11月の時点で「開幕する時点で一番いい投手、1年間軸で回ってほしい投手を指名する」と白紙であることを強調したが、大本命はここ2年連続で開幕投手を務めている則本になるだろう。プロ入り後2年で29勝を挙げている右腕は、3年連続の開幕投手へ向け、「2年やったというのは関係ない。開幕に向けて全員が競争相手」と闘志を燃やす。
対抗には2年目を迎える松井裕樹を立てる。制球の不安から腕を振れず、持ち味の投げっぷりが影を潜めた時期もあったが、シーズン終盤には躍動感あるフォームで打者をねじ伏せる投球を取り戻した。先発に中継ぎと“勉強”の一年を経て迎える2年目の大化けに期待したい。
最後に挙げたのはドラフト5位ルーキーの入野貴大。四国アイランドリーグplus・徳島からNPBに殴りこみをかける26歳のルーキーは、昨季16勝をマークしてアイランドリーグ最多勝を獲得。防御率もリーグ4位の2.43という安定感でチームを優勝に導き、2014年度の年間MVPにも輝いた。昨年、アイランドリーグ出身で大活躍を見せた又吉克樹(中日)に続きたい右腕は、田中将大や前田健太ら現在の球界を引っ張る選手たちと同い年。遅れてきた“黄金世代”が番狂わせを起こすか。
その他にも、辛島航、塩見貴洋、森雄大といった若手左腕や、復活に賭ける美馬学、永井怜、釜田佳直など、若手から中堅にかけての人材は豊富。最下位脱出へ、チーム内での熾烈なローテ争いからも目が離せない。
中でも注目したいチーム内での戦いは、“開幕投手”を巡る争い。年に一度、チームでただ一人にだけ与えられる開幕戦のマウンドに登っているのは一体誰なのか。過去のチームの開幕投手を振り返りながら、今年のバトルの展望をして行きたい。
ここで取り上げるのは、日本一の歓喜から一転、昨シーズンはパ・リーグ最下位に沈んだ楽天。大久保博元新監督の信頼を勝ち取り、特別なマウンドに登るのは…。まずは、過去の楽天の開幕投手を振り返る。
楽天・過去10年の開幕投手
2005 岩隈久志(○)2007 岩隈久志(●)
2008 岩隈久志(-)※チームは敗戦
2009 岩隈久志(○)
2010 岩隈久志(●)
2011 岩隈久志(○)
2012 田中将大(●)
2013 則本昂大(●)☆優勝・日本一
2014 則本昂大(○)
開幕戦成績:4勝6敗 勝率.400
最多は岩隈久志(現マリナーズ)の6回。近年は則本がルーキーイヤーから2年連続で開幕投手を務めている。球団創設元年の開幕戦で岩隈が歴史的1勝をマークしたものの、全体で見ると負け越しが2つ。2008年はその年21勝を挙げる岩隈が7回4安打1失点と好投したが、9回に登板したドミンゴ・グスマンが柴原洋に逆転サヨナラ3ランを被弾し、敗れている。
2015年開幕投手争い展望
[本命◎] 則本昂大[対抗○] 松井裕樹
[ 穴▲] 入野貴大
楽天の2015年シーズンは、日本ハムとの対戦で幕を開ける。大久保新監督は11月の時点で「開幕する時点で一番いい投手、1年間軸で回ってほしい投手を指名する」と白紙であることを強調したが、大本命はここ2年連続で開幕投手を務めている則本になるだろう。プロ入り後2年で29勝を挙げている右腕は、3年連続の開幕投手へ向け、「2年やったというのは関係ない。開幕に向けて全員が競争相手」と闘志を燃やす。
対抗には2年目を迎える松井裕樹を立てる。制球の不安から腕を振れず、持ち味の投げっぷりが影を潜めた時期もあったが、シーズン終盤には躍動感あるフォームで打者をねじ伏せる投球を取り戻した。先発に中継ぎと“勉強”の一年を経て迎える2年目の大化けに期待したい。
最後に挙げたのはドラフト5位ルーキーの入野貴大。四国アイランドリーグplus・徳島からNPBに殴りこみをかける26歳のルーキーは、昨季16勝をマークしてアイランドリーグ最多勝を獲得。防御率もリーグ4位の2.43という安定感でチームを優勝に導き、2014年度の年間MVPにも輝いた。昨年、アイランドリーグ出身で大活躍を見せた又吉克樹(中日)に続きたい右腕は、田中将大や前田健太ら現在の球界を引っ張る選手たちと同い年。遅れてきた“黄金世代”が番狂わせを起こすか。
その他にも、辛島航、塩見貴洋、森雄大といった若手左腕や、復活に賭ける美馬学、永井怜、釜田佳直など、若手から中堅にかけての人材は豊富。最下位脱出へ、チーム内での熾烈なローテ争いからも目が離せない。