“ファン自身が元気づけられた魂あふれるベストプレー”に贈られる「ジョージア魂賞」の表彰式が27日に都内で行われた。

　大きな期待を受けて入団するも、プロの壁に苦しんだ楽天の松井裕樹投手は、7月2日に念願のプロ初勝利をマーク。中継ぎではあったが、2回と1/3を5奪三振無失点に抑える好投で第7回（7月上期）の「ジョージア魂」を受賞した。来シーズン、更なる飛躍が期待される左腕が表彰式後、ベースボールキングの独占インタビューに応じてくれた。

プロはボール球を振ってこない

―― 1年目を振り返って、率直な感想は？

「やっぱりプロはレベルが高いな、と思いました」

―― ちょうどドラフトから1年経ってみて、今年の成績の自己評価をすると？

「入団前はもう少しできると思っていたけれど、やっぱりプロの世界は厳しかったです。ただ後半はローテーションに加えてもらって、来季に繋がるような投球ができたかなと」

―― 特に痛感したところは？

「ボール球を振ってこないので、ストライクゾーンで勝負してカウントを稼ぐことが大事だなと」

―― 登録抹消されて、ファームで意識して取り組んだところは？

「（二軍に）落ちる前の試合とかは縮こまって、130キロ中盤・後半くらいにスピードが落ちたので、もう一回力のあるボールを投げられるように、腕の振れるフォームは意識しました」

－ 縮こまった原因というのは？

「四球を嫌がってですね」

―― プロに入ってこのバッターはすごいなと思ったのは？

「内川さん（ソフトバンク）ですね。自信あるボールを投げても、簡単に安打にされて、際どいところはしっかり見極めてくるので手強いなと思いました」

―― マウンドから見た内川選手はやっぱりすごい？

「どこ投げたらいいんだ・・・って感じですね」

―― そんな相手に来季はどう挑むのか、みどころですね！

「はい」

来季は最低限、規定投球回を投げれるように

―― 来季は飛躍を期待されていると思うが、磨きをかけたいところは？

「ストライク先行で、少ない球数で長いイニングを投げられるようにやりたいと思います」

―― 新球に取り組んでいる。

「まだまだですけどね」

―― オフには田中将大、則本との自主トレを行うとのことですが、吸収したい点は？

「全部ですね…全部です」

―― 最後に来シーズンの抱負を聞かせてください。

「先発として1年間シーズン通して投げ抜くこと、（数字的には）規定投球回は最低限投げれるようにしたいです」