黒田博樹、松坂大輔らが日本球界復帰を果たし、今オフも盛り上がったストーブリーグ。大型補強を敢行したオリックスなどパ・リーグ球団の勢いが目立ったが、セ・リーグの主役は成瀬善久、大引啓次らを獲得したヤクルトだった。
課題だったディフェンス強化を見据え、ピンポイント補強を成功させたヤクルト。だが、2年連続最下位脱出のためには今後の調整が何よりも重要となる。特に近年は開幕ダッシュで大コケ。13年は4月から大型連敗を繰り返し5月終了時点で借金10。昨季も4月にいきなり9連敗を喫し、早々とAクラス争いから離脱した。
出遅れの要因は両年とも故障者が相次いだこと。13年は開幕前、オランダ代表の一員としてWBCに参戦したバレンティンが同大会中に肉離れを発症。さらに、同じく開幕前に左足首を痛め手術に踏み切った川端慎吾の長期離脱も重なり、チームは開幕から打線の核を失った。
14年は投手陣に離脱者が続出。右ひじ手術からの復帰を目指していた館山昌平が、2月の実戦中に再び違和感を訴え復帰が白紙に。さらに開幕直後にも、前年新人王の小川泰弘と抑えのバーネットが相次いで試合中に負傷し、投手陣は一気に崩壊した。
春先のみならず、近年のヤクルトは年間を通して故障者が多く、最終的に選手層の薄さを露呈し低迷の道を歩むケースが多い。今季とて、昨季ブレイクした山田哲人や雄平が1年間戦える保障はなく、相川亮二の退団による中村悠平への負担増は不安要素のひとつだ。
その点で考えると、FA加入した二人の存在は心強い。6年連続で規定投球回クリアの実績を持つ成瀬は、ここ2年こそ低迷しているが、まだ29歳と若く先発の中心としてイニング消化に期待が持てる。大引もかつては負傷離脱の多い選手だったが、近年は慢性的な腰痛に悩まされながらも出場を続け、昨季まで在籍した日本ハムでは若い内野陣をまとめ上げた。
破壊力を見せつけた昨季のヤクルト打線が、今季も額面通りに機能する保障はない。過去2年はバレンティンと山田が立て続けに日本記録を塗り変える活躍を見せたが、今季はチーム力でファンを魅了してほしいところ。まずは今後のキャンプ、オープン戦で臨戦態勢を整え、ベストな陣容で開幕に臨みたい。
課題だったディフェンス強化を見据え、ピンポイント補強を成功させたヤクルト。だが、2年連続最下位脱出のためには今後の調整が何よりも重要となる。特に近年は開幕ダッシュで大コケ。13年は4月から大型連敗を繰り返し5月終了時点で借金10。昨季も4月にいきなり9連敗を喫し、早々とAクラス争いから離脱した。
出遅れの要因は両年とも故障者が相次いだこと。13年は開幕前、オランダ代表の一員としてWBCに参戦したバレンティンが同大会中に肉離れを発症。さらに、同じく開幕前に左足首を痛め手術に踏み切った川端慎吾の長期離脱も重なり、チームは開幕から打線の核を失った。
14年は投手陣に離脱者が続出。右ひじ手術からの復帰を目指していた館山昌平が、2月の実戦中に再び違和感を訴え復帰が白紙に。さらに開幕直後にも、前年新人王の小川泰弘と抑えのバーネットが相次いで試合中に負傷し、投手陣は一気に崩壊した。
春先のみならず、近年のヤクルトは年間を通して故障者が多く、最終的に選手層の薄さを露呈し低迷の道を歩むケースが多い。今季とて、昨季ブレイクした山田哲人や雄平が1年間戦える保障はなく、相川亮二の退団による中村悠平への負担増は不安要素のひとつだ。
その点で考えると、FA加入した二人の存在は心強い。6年連続で規定投球回クリアの実績を持つ成瀬は、ここ2年こそ低迷しているが、まだ29歳と若く先発の中心としてイニング消化に期待が持てる。大引もかつては負傷離脱の多い選手だったが、近年は慢性的な腰痛に悩まされながらも出場を続け、昨季まで在籍した日本ハムでは若い内野陣をまとめ上げた。
破壊力を見せつけた昨季のヤクルト打線が、今季も額面通りに機能する保障はない。過去2年はバレンティンと山田が立て続けに日本記録を塗り変える活躍を見せたが、今季はチーム力でファンを魅了してほしいところ。まずは今後のキャンプ、オープン戦で臨戦態勢を整え、ベストな陣容で開幕に臨みたい。