新シーズンの開幕へ向けて、ヒートアップしていくのがチーム内でのポジション争い。特に毎年たのしみを提供してくれるのが、投手の勲章“開幕投手”を巡る争いだ。
ここでは、昨シーズンセ・リーグ4位の中日を取り上げる。2年連続Bクラスは球団28年ぶりの屈辱。浮上へ向けて是が非でもいいスタートを切りたい中日、その開幕マウンドに登るのは…。まずは今年の展望をする前に、過去20年の開幕投手と戦績を振り返る。
1996 今中慎二(-)※チームは敗戦
1997 山本昌(○)
1998 山本昌(●)
1999 川上憲伸(-)※チームは勝利 ☆優勝
2000 野口茂樹(●)
2001 山本昌(○)
2002 山本昌(●)
2003 川上憲伸(○)
2004 川崎憲次郎(-)※チームは勝利 ☆優勝
2005 川上憲伸(○)
2006 川上憲伸(-)※チームは敗戦 ☆優勝
2007 川上憲伸(○)☆日本一(シーズンは2位)
2008 川上憲伸(-)※チームは引き分け
2009 浅尾拓也(○)
2010 吉見一起(●)☆優勝
2011 マキシモ・ネルソン(-)※チームは敗戦 ☆優勝
2012 吉見一起(○)
2013 吉見一起(-)※チームは敗戦
2014 川上憲伸(-)※チームは敗戦
開幕戦成績:10勝9敗1分(勝率.526)
最多は7回の川上。2008年には勝ち負けはつかずも自らのバットで本塁打を放つなど、過去7戦で3勝負けなしと相性の良さを発揮。昨年も開幕は大野と言われながらのサプライズ登板で6回2失点と好投した。果たして、今年は。
[対抗○]大野雄大
[ 穴▲]山本昌
中日の2015年シーズンは、敵地での阪神戦で幕を開ける。昨年はサプライズ選出を見せた谷繁兼任監督は「候補はたくさんいるんじゃないですか。昨年最多勝の山井、2年連続2ケタ勝利の大野、吉見ということもある」と番組出演した際に3人の投手の名前を挙げた。不敵に笑みを浮かべた指揮官が開幕マウンドに送るのは一体...。
本命は、昨シーズン最多勝と最高勝率の二冠を達成した山井。13年目にして初の2ケタ勝利を挙げた右腕は、オフに1億円の大台も突破。取得したFA権も行使せず、3年契約で生涯ドラゴンズ宣言も飛び出した男がチームを引っ張る。
対抗は左腕エースの大野。今ひとつ殻を破り切れないイメージを持つが、その中でもここ2年続けて2ケタ10勝をマークしており、昨シーズンは防御率2.89と数字を向上させている。しかし、開幕投手については「開幕投手は狙っていかないと…」とするに留まり、最後まで“宣言”は出さなかった大野。あくまでも静かに闘志を燃やす。
最後に、穴として挙げたのは山本昌。トークショーでちびっ子ファンから「開幕投手になれますか?」と問われると、「考えたこともなかったけど、この年でやれたらすごいね」と答えたレジェンド左腕。50歳を迎える節目の年も、開幕からのフル回転へ向けて準備を怠ることなく、精力的に汗を流してきた。さらに開幕戦の相手である阪神は得意としており、通算成績は48勝26敗。昨年、最年長勝利記録を打ち立てた相手も阪神だった。谷繁監督のサプライズ選出に、今年も期待。
監督が「候補はたくさんいる」という通り、楽しみな存在の多い中日の先発陣。山井と大野、左右の両輪に加えて5勝を挙げた21歳左腕・濱田達郎、伊藤準規、西川健太郎、鈴木翔太といった若手に、復活を期す吉見一起、山内壮馬など日本人だけでもこれだけ名前が挙げられる。ドラフトでも1位で野村亮介、浜田智博と左右の即戦力投手の獲得に成功。投手王国再建をめざす。
ここでは、昨シーズンセ・リーグ4位の中日を取り上げる。2年連続Bクラスは球団28年ぶりの屈辱。浮上へ向けて是が非でもいいスタートを切りたい中日、その開幕マウンドに登るのは…。まずは今年の展望をする前に、過去20年の開幕投手と戦績を振り返る。
中日・過去20年の開幕投手
1995 今中慎二(-)※チームは勝利1998 山本昌(●)
1999 川上憲伸(-)※チームは勝利 ☆優勝
2000 野口茂樹(●)
2001 山本昌(○)
2002 山本昌(●)
2003 川上憲伸(○)
2004 川崎憲次郎(-)※チームは勝利 ☆優勝
2005 川上憲伸(○)
2006 川上憲伸(-)※チームは敗戦 ☆優勝
2007 川上憲伸(○)☆日本一(シーズンは2位)
2008 川上憲伸(-)※チームは引き分け
2009 浅尾拓也(○)
2010 吉見一起(●)☆優勝
2011 マキシモ・ネルソン(-)※チームは敗戦 ☆優勝
2012 吉見一起(○)
2013 吉見一起(-)※チームは敗戦
2014 川上憲伸(-)※チームは敗戦
開幕戦成績:10勝9敗1分(勝率.526)
最多は7回の川上。2008年には勝ち負けはつかずも自らのバットで本塁打を放つなど、過去7戦で3勝負けなしと相性の良さを発揮。昨年も開幕は大野と言われながらのサプライズ登板で6回2失点と好投した。果たして、今年は。
2015年開幕投手争い・展望
[本命◎]山井大介[対抗○]大野雄大
[ 穴▲]山本昌
中日の2015年シーズンは、敵地での阪神戦で幕を開ける。昨年はサプライズ選出を見せた谷繁兼任監督は「候補はたくさんいるんじゃないですか。昨年最多勝の山井、2年連続2ケタ勝利の大野、吉見ということもある」と番組出演した際に3人の投手の名前を挙げた。不敵に笑みを浮かべた指揮官が開幕マウンドに送るのは一体...。
本命は、昨シーズン最多勝と最高勝率の二冠を達成した山井。13年目にして初の2ケタ勝利を挙げた右腕は、オフに1億円の大台も突破。取得したFA権も行使せず、3年契約で生涯ドラゴンズ宣言も飛び出した男がチームを引っ張る。
対抗は左腕エースの大野。今ひとつ殻を破り切れないイメージを持つが、その中でもここ2年続けて2ケタ10勝をマークしており、昨シーズンは防御率2.89と数字を向上させている。しかし、開幕投手については「開幕投手は狙っていかないと…」とするに留まり、最後まで“宣言”は出さなかった大野。あくまでも静かに闘志を燃やす。
最後に、穴として挙げたのは山本昌。トークショーでちびっ子ファンから「開幕投手になれますか?」と問われると、「考えたこともなかったけど、この年でやれたらすごいね」と答えたレジェンド左腕。50歳を迎える節目の年も、開幕からのフル回転へ向けて準備を怠ることなく、精力的に汗を流してきた。さらに開幕戦の相手である阪神は得意としており、通算成績は48勝26敗。昨年、最年長勝利記録を打ち立てた相手も阪神だった。谷繁監督のサプライズ選出に、今年も期待。
監督が「候補はたくさんいる」という通り、楽しみな存在の多い中日の先発陣。山井と大野、左右の両輪に加えて5勝を挙げた21歳左腕・濱田達郎、伊藤準規、西川健太郎、鈴木翔太といった若手に、復活を期す吉見一起、山内壮馬など日本人だけでもこれだけ名前が挙げられる。ドラフトでも1位で野村亮介、浜田智博と左右の即戦力投手の獲得に成功。投手王国再建をめざす。