日本と同様、開幕に向けた準備が進むアメリカ・メジャーリーグ。ここまでの日本人選手たちはどんなオープン戦を過ごしているのかをまとめてみた。
最近のニュースというと、やはりダルビッシュ有の右ヒジのケガ。今年はチームのエースとして大きな期待を受けるシーズンであっただけに、そのニュースは大きなショックを持って伝えられた。
結局本人は2度の診察の結果を受けてもまだ決断することはできず、サードオピニオンを仰ぐ方針とのこと。複数年契約で預かる球団としては、今年一年棒に振っても手術を受けて欲しいという見方が強いようであるが、果たして本人の決断は。
好調なのが今年もマイナーからメジャー昇格を目指す川崎宗則。これで4年連続マイナーからのスタートになるが、ここまで打率.429、二塁打を2本放ち、順調ぶりを見せる。
一方で苦しんでいるのがジャイアンツに移籍した青木宣親。初戦で幸先良くバントヒットを決めたものの、以来5試合でヒット無し。本人も「早めにまず1本欲しい」と本音を漏らす。
メジャーの開幕戦は、現地時間4月5日(日本時間4月6日)のカブス対カージナルスで始まり、翌6日(日本時間7日)から本格的なシーズンの開幕となる。
今シーズンここまでの日本人選手たちのまとめは以下の通り。
<投手>
● 上原浩治(レッドソックス)
☆オフに2年1800万ドル(約21億8000万円)で2年の契約延長。
OP戦:2試 0勝0敗 振2 防4.50
・キャンプでは初日からブルペン入りし、41球の熱投。
→ ファレル監督も「彼がクローザー」と全幅の信頼を寄せる。
・現地時間6日のマーリンズ戦でオープン戦初登板。1回を3安打で1失点。
→ 「投げるということが今日の目標だった。球数が多かったけど、無事に終わって良かった」とコメント。
・2度目の登板は現地時間10日のレイズ戦。1回を1安打無失点。
→ 「(今の時期は)内容に関して気にすることはない」とコメント。
● 田沢純一(レッドソックス)
☆1月に年俸調停を回避し、単年225万ドル(約2億7000万円)で契約。
OP戦:2試 0勝0敗 振1 防4.50
・現地時間5日のツインズ戦で初登板。1回を2安打1失点。
→ 「やりたいことはできた」と語る。
・現地時間9日のカージナルス戦で2度目の登板。1回を無安打無失点。
→ 無失点も、「納得いく球がなかった。反省するところは多い」
● ダルビッシュ有(レンジャーズ)
☆チームのエースとして期待を受けるシーズンも...
OP戦:1試 0勝0敗 振1 防0.00
・現地時間25日に実戦形式のフリー打撃に登板。打者6人を相手に安打性は0。
→ 「コントロールもすごくよかった。やりたいことはできています」と手応え。
・現地時間5日のロイヤルズ戦でオープン戦初先発。1回を無失点に抑えたものの、右腕の張りを訴えて降板。
→ 「全く心配する必要はないです」と軽症を強調。
・検査の結果「右肘内側側副靱帯部分断裂」が発覚。
→ 手術か、回避かは保留。手術なら今季絶望。
● 藤川球児(レンジャーズ)
☆カブスをFAとなり、レンジャーズに移籍。年俸100万ドル(約1億2000万円)で契約。
OP戦:2試 0勝0敗 振2 防0.00
・現地時間8日のインディアンス戦で初登板。1回を無失点。
→ 「投げるたびに少しずつ感覚がよくなっている感じ」とコメント。
・現地時間12日のホワイトソックス戦で2度目の登板。1回無失点。
→ ブルペンでの投球練習では、マダックスコーチから「ほとんどがストライクで、カッターとスプリットの制球がいい」と褒められたとのこと。
● 岩隈久志(マリナーズ)
☆“キング”ことフェリックス・ヘルナンデスと共にローテの柱として期待。
OP戦:1試 0勝0敗 振0 防0.00
・初登板は、現地時間7日のダイヤモンドバックス戦。2回を打者6人完全。
→ わずか22球の球数で、ストライクは16球。岩隈らしい投球が光った。
・現地時間12日、マイナー相手に打撃投手として登板。59球で安打性は5本。
→ 「球数をしっかり投げられたのは良かった」と調整に手応え。
● 和田毅(カブス)
☆今年から背番号「18」を背負い、熾烈な先発ローテ争いに挑む。
OP戦:1試 0勝0敗 振0 防0.00
・現地時間2月20日、キャンプイン初日にブルペン投球も、左臀部に違和感を訴える。
→ 「張りというか気持ち悪いというか。心配はしていない」とコメント。
→ 別メニューでの調整の後、25日に投球練習を再開。
・現地時間8日のレンジャーズ戦でオープン戦初登板。1回無失点も、今度は左足の張りにより1イニングで降板。
→ 「前回とは違うところ。今までで一番良かっただけに残念」と述べた。
● 田中将大(ヤンキース)
☆ヤンキースのエースとして、右ヒジのケガからの完全復活を目指す。
OP戦:1試 0勝0敗 振2 防0.00
・現地時間7日、実戦形式の打撃練習で初登板。29球を投げて安打性は1本。
→ 「球もよく動いていた。全体的に良かった」と手応え。
・現地時間12日のブレーブス戦でオープン戦初先発。2回を2奪三振の完全投球。
→ 「少ない球数で投げることができたので、言うことはないです」と満足気に語った。
→ 捕手のマッキャンも「本来の姿に戻ったね」と高評価。
<野手>
● イチロー(マーリンズ)
☆ヤンキースをFAとなり、マーリンズへ移籍。単年200万ドル(約2億4000万円)で契約。
OP戦:5試 率.231(13-3) 本0 点2
・現地時間7日のメッツ戦で移籍後初安打。
→ 5打席目での内野安打に「ヒットは大学生から打ってもうれしいし、バッターとはそういうもの」とコメント。
・現地時間11日のメッツ戦では移籍後初の適時打を記録。
→ 直球を待ちながら「甘いところにきたから体に委ねた」と変化球をはじき返した。
● 川崎宗則(ブルージェイズ)
☆オフには日米間で揺れるも、アメリカに残ることを選択。マイナーから昇格を目指す。
OP戦:7試 率.429(7-3) 本0 点1
・現地時間6日のオリオールズ戦で初安打となる二塁打。
→ オープン戦3試合目にして初安打。
・その後、2戦連続安打と調子を上げるも、花粉症に苦しむ。
→ 鼻水が止まらず、「鼻を取りたい気持ち」と漏らした。
・現地時間11日のオリオールズ戦で初の適時打となる二塁打。
→ ギボンズ監督も「昨年までより力強くなっている」と高評価。
● 青木宣親(ジャイアンツ)
☆ロイヤルズをFAとなり、ジャイアンツに移籍。単年400万ドル(約4億8000万円)で契約。
OP戦:6試 率.067(15-1) 本0 点0
・現地時間3日のオープン戦で初出場。3打数1安打1盗塁とアピール。
→ 絶妙なバントヒットに盗塁。ボウチー監督も「素晴らしい新戦力が加わった」と称賛。
・ところがその後は快音が聞かれず…。
→ 現地時間11日の試合で3打数無安打。これで連続無安打が5試合に。
最近のニュースというと、やはりダルビッシュ有の右ヒジのケガ。今年はチームのエースとして大きな期待を受けるシーズンであっただけに、そのニュースは大きなショックを持って伝えられた。
結局本人は2度の診察の結果を受けてもまだ決断することはできず、サードオピニオンを仰ぐ方針とのこと。複数年契約で預かる球団としては、今年一年棒に振っても手術を受けて欲しいという見方が強いようであるが、果たして本人の決断は。
好調なのが今年もマイナーからメジャー昇格を目指す川崎宗則。これで4年連続マイナーからのスタートになるが、ここまで打率.429、二塁打を2本放ち、順調ぶりを見せる。
一方で苦しんでいるのがジャイアンツに移籍した青木宣親。初戦で幸先良くバントヒットを決めたものの、以来5試合でヒット無し。本人も「早めにまず1本欲しい」と本音を漏らす。
メジャーの開幕戦は、現地時間4月5日(日本時間4月6日)のカブス対カージナルスで始まり、翌6日(日本時間7日)から本格的なシーズンの開幕となる。
今シーズンここまでの日本人選手たちのまとめは以下の通り。
<投手>
● 上原浩治(レッドソックス)
☆オフに2年1800万ドル(約21億8000万円)で2年の契約延長。
OP戦:2試 0勝0敗 振2 防4.50
・キャンプでは初日からブルペン入りし、41球の熱投。
→ ファレル監督も「彼がクローザー」と全幅の信頼を寄せる。
・現地時間6日のマーリンズ戦でオープン戦初登板。1回を3安打で1失点。
→ 「投げるということが今日の目標だった。球数が多かったけど、無事に終わって良かった」とコメント。
・2度目の登板は現地時間10日のレイズ戦。1回を1安打無失点。
→ 「(今の時期は)内容に関して気にすることはない」とコメント。
● 田沢純一(レッドソックス)
☆1月に年俸調停を回避し、単年225万ドル(約2億7000万円)で契約。
OP戦:2試 0勝0敗 振1 防4.50
・現地時間5日のツインズ戦で初登板。1回を2安打1失点。
→ 「やりたいことはできた」と語る。
・現地時間9日のカージナルス戦で2度目の登板。1回を無安打無失点。
→ 無失点も、「納得いく球がなかった。反省するところは多い」
● ダルビッシュ有(レンジャーズ)
☆チームのエースとして期待を受けるシーズンも...
OP戦:1試 0勝0敗 振1 防0.00
・現地時間25日に実戦形式のフリー打撃に登板。打者6人を相手に安打性は0。
→ 「コントロールもすごくよかった。やりたいことはできています」と手応え。
・現地時間5日のロイヤルズ戦でオープン戦初先発。1回を無失点に抑えたものの、右腕の張りを訴えて降板。
→ 「全く心配する必要はないです」と軽症を強調。
・検査の結果「右肘内側側副靱帯部分断裂」が発覚。
→ 手術か、回避かは保留。手術なら今季絶望。
● 藤川球児(レンジャーズ)
☆カブスをFAとなり、レンジャーズに移籍。年俸100万ドル(約1億2000万円)で契約。
OP戦:2試 0勝0敗 振2 防0.00
・現地時間8日のインディアンス戦で初登板。1回を無失点。
→ 「投げるたびに少しずつ感覚がよくなっている感じ」とコメント。
・現地時間12日のホワイトソックス戦で2度目の登板。1回無失点。
→ ブルペンでの投球練習では、マダックスコーチから「ほとんどがストライクで、カッターとスプリットの制球がいい」と褒められたとのこと。
● 岩隈久志(マリナーズ)
☆“キング”ことフェリックス・ヘルナンデスと共にローテの柱として期待。
OP戦:1試 0勝0敗 振0 防0.00
・初登板は、現地時間7日のダイヤモンドバックス戦。2回を打者6人完全。
→ わずか22球の球数で、ストライクは16球。岩隈らしい投球が光った。
・現地時間12日、マイナー相手に打撃投手として登板。59球で安打性は5本。
→ 「球数をしっかり投げられたのは良かった」と調整に手応え。
● 和田毅(カブス)
☆今年から背番号「18」を背負い、熾烈な先発ローテ争いに挑む。
OP戦:1試 0勝0敗 振0 防0.00
・現地時間2月20日、キャンプイン初日にブルペン投球も、左臀部に違和感を訴える。
→ 「張りというか気持ち悪いというか。心配はしていない」とコメント。
→ 別メニューでの調整の後、25日に投球練習を再開。
・現地時間8日のレンジャーズ戦でオープン戦初登板。1回無失点も、今度は左足の張りにより1イニングで降板。
→ 「前回とは違うところ。今までで一番良かっただけに残念」と述べた。
● 田中将大(ヤンキース)
☆ヤンキースのエースとして、右ヒジのケガからの完全復活を目指す。
OP戦:1試 0勝0敗 振2 防0.00
・現地時間7日、実戦形式の打撃練習で初登板。29球を投げて安打性は1本。
→ 「球もよく動いていた。全体的に良かった」と手応え。
・現地時間12日のブレーブス戦でオープン戦初先発。2回を2奪三振の完全投球。
→ 「少ない球数で投げることができたので、言うことはないです」と満足気に語った。
→ 捕手のマッキャンも「本来の姿に戻ったね」と高評価。
<野手>
● イチロー(マーリンズ)
☆ヤンキースをFAとなり、マーリンズへ移籍。単年200万ドル(約2億4000万円)で契約。
OP戦:5試 率.231(13-3) 本0 点2
・現地時間7日のメッツ戦で移籍後初安打。
→ 5打席目での内野安打に「ヒットは大学生から打ってもうれしいし、バッターとはそういうもの」とコメント。
・現地時間11日のメッツ戦では移籍後初の適時打を記録。
→ 直球を待ちながら「甘いところにきたから体に委ねた」と変化球をはじき返した。
● 川崎宗則(ブルージェイズ)
☆オフには日米間で揺れるも、アメリカに残ることを選択。マイナーから昇格を目指す。
OP戦:7試 率.429(7-3) 本0 点1
・現地時間6日のオリオールズ戦で初安打となる二塁打。
→ オープン戦3試合目にして初安打。
・その後、2戦連続安打と調子を上げるも、花粉症に苦しむ。
→ 鼻水が止まらず、「鼻を取りたい気持ち」と漏らした。
・現地時間11日のオリオールズ戦で初の適時打となる二塁打。
→ ギボンズ監督も「昨年までより力強くなっている」と高評価。
● 青木宣親(ジャイアンツ)
☆ロイヤルズをFAとなり、ジャイアンツに移籍。単年400万ドル(約4億8000万円)で契約。
OP戦:6試 率.067(15-1) 本0 点0
・現地時間3日のオープン戦で初出場。3打数1安打1盗塁とアピール。
→ 絶妙なバントヒットに盗塁。ボウチー監督も「素晴らしい新戦力が加わった」と称賛。
・ところがその後は快音が聞かれず…。
→ 現地時間11日の試合で3打数無安打。これで連続無安打が5試合に。