○巨人　8　－　0　オリックス●
＜3回戦・東京ドーム＞


眠れる巨人打線がパ・リーグ2冠の西を打ち崩した。


交流戦首位の巨人と2位オリックスの頂上決戦。オリックスは勝利数、防御率でパ・リーグトップの西が先発。
巨人が苦戦する事を誰もが予想したこの一戦で真価を見せたのは、なかなか調子が上向かない巨人打線だった。

0－0で迎えた4回ウラ、村田・阿部・アンダーソンの連打で満塁のチャンスを作ると、長野が右翼へタイムリー三塁打を放ち巨人が先制。
続く5回にも亀井・村田の連打から阿部がライト上段へ特大の3ランを放ち、西を5回途中6失点でマウンドから引きずり下ろした。

難敵・西を攻略した巨人打線。だが、勝利の立役者は他にもいた。

この日、巨人が迎えた最大のピンチは3回。
一死走者なしから、先発杉内が平野に投じた2球目が頭部に直撃。
この投球が危険球となり、オリックスと好相性の杉内が早々にマウンドを降りる事となった。

巨人にとっては、相手投手を考えると先制点だけは絶対に避けたかった場面。
ここでスクランブル登板した笠原は登板直後に安打を許すも、次の打者を併殺打に仕留めて無失点でこの回を凌ぐ。
続く4回も三者凡退に抑える完璧なリリーフで、続く打線の先制を呼び込んだ。

笠原は5回も続投。無失点に抑える素晴らしい投球で今季初勝利。

奮起した打線と緊急登板した笠原の活躍で首位決戦を制した巨人は、2位オリックスとの差を2ゲームに広げて優勝に大きく前進した。


文・ベースボールキング編集部


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