12日の試合で、各球団との対戦が1カードずつ終了した。最下位予想が多かった中日が開幕から好調で現在首位に立てば、優勝候補に挙げられながらオリックスは2勝12敗で最下位に沈んでいる。そこで開幕から2週間、各球団の誤算とうれしい悲鳴を振り返っていきたい。
各球団の主な誤算とうれしい悲鳴は以下の通り。
<誤算>
・昨季チーム打率.280、607得点はリーグ1位だったが、4月4日の西武戦の8回から11日の日本ハム戦の3回まで36イニング連続無得点。
・先発の一角として期待された松坂大輔が、オープン戦終盤にインフルエンザで離脱。復帰後は右肩の疲労を訴えているなど一軍登板の目途が立っていない。
・二塁のレギュラー本多雄一が12日の日本ハム戦で右足首を負傷。13日に病院で検査を受けた結果、全治4週間から6週間と診断され登録抹消。
<うれしい悲鳴>
・セットアッパーの五十嵐亮太が故障で出遅れたが、3月に支配下登録となったバリオスが勝ちパターンの1人として安定した投球を披露。
【オリックス】
<誤算>
・優勝候補と言われながら開幕から勝ち星が伸ばすことができず、12日終了時点で2勝12敗の最下位。
・エース金子千尋、守護神・平野佳寿、新外国人・ブランコなど開幕から故障者が続出。
・糸井嘉男、佐藤達也、馬原孝浩など主力の不振。
<うれしい悲鳴>
・野手第3の外国人選手として獲得したカラバイヨが、ブランコ、ヘルマンの故障により一軍昇格。初出場となった9日のロッテ戦で本塁打を含む3打点の活躍。
【日本ハム】
<誤算>
・センターのレギュラーを務める陽岱鋼が右太もも裏の張りの影響で、12日に一軍登録抹消。
<うれしい悲鳴>
・谷口雄也、岡大海など若手選手の台頭。
・12年リーグMVP獲得後、不振が続いていた吉川光夫が開幕から2連勝。
【ロッテ】
<誤算>
・先発の柱として期待された唐川侑己、藤岡貴裕の同級生コンビが初登板で結果を残せず、一軍登録抹消。
・鈴木大地の打撃不振。
<うれしい悲鳴>
・キューバリーグを戦っていたデスパイネが15日の日本ハム戦から出場が濃厚。
【西武】
<誤算>
・エースの岸孝之、菊池雄星が故障で開幕に間に合わず。
<うれしい悲鳴>
・近年、春先の戦いで苦戦していたが、開幕5連勝スタート。
・増田達至、高橋朋己の勝ちパターンの投手が固定された。
【楽天】
<誤算>
・抑え候補として獲得したミコライオが椎間板ヘルニアで全治3か月の離脱。
<うれしい悲鳴>
・ミコライオに代わり抑えを務めている松井裕樹が、ここまで6試合に登板して3セーブ、防御率0.00。
【巨人】
<誤算>
・長年正捕手を務めた阿部慎之助が一塁へコンバートされたこともあり、ヤクルトからFAで獲得した相川亮二と2年目の小林誠司で正捕手を争ってきたが、相川の故障もあり阿部が3日の阪神戦から捕手で出場。
・村田修一、長野久義、山口鉄也、大竹寛といった主力の不振。
<うれしい悲鳴>
・先発ローテーション投手の故障や不振が多い中、ルーキーの高木勇人が3連勝。
・ルーキーの戸根千明、2年目の田口麗斗など若手投手の活躍。
【阪神】
<誤算>
・開幕3連勝スタートも投打に噛み合わず4月4日の巨人戦から11日の広島戦まで6連敗。
・先発4本柱のメッセンジャー、能見篤史、藤浪晋太郎、岩田稔が開幕から状態が上がらず。
<うれしい悲鳴>
・開幕から1番鳥谷敬、3番西岡剛の打順で戦ってきたが、1番西岡、3番鳥谷に打順を戻して連敗ストップ。
・4年目の松田遼馬が勝ちパターンの一角に割り込めるような存在に。
【広島】
<誤算>
・エルドレッドが右膝の手術で長期離脱。
・一岡竜司、中崎翔太などの若手リリーフ陣の不振と、中田廉の故障。
<うれしい悲鳴>
・開幕から打撃不振が続いていた田中広輔の状態が上向きに。
・得点力不足を解消するために新外国人のシアーホルツの獲得。
【中日】
<誤算>
・守護神の岩瀬仁紀、2000安打まで残り15本に迫った和田一浩が故障で開幕に間に合わず。
・3番を打つ森野将彦の故障離脱。
<うれしい悲鳴>
・開幕前の順位予想で最下位にする野球評論家が多かった中、12日終了時点でリーグ首位。
・近年故障に泣いていた吉見一起、浅尾拓也の復活。
・亀沢恭平、福田永将、高橋周平などがレギュラーを張るベテランを脅かす存在に。
【DeNA】
<誤算>
・グリエルの電撃退団。
・昨季12勝を挙げたエースの久保康友が、3試合に登板して2敗、防御率7.20と不振。
<うれしい悲鳴>
・昨季3、4月で躓いたが、12日終了時点で首位タイ。
・筒香嘉智、ロペス、バルディリスなど打撃陣が好調で、チーム打率リーグ1位の.280。
・ルーキーの山崎康晃が抑えで4セーブをマーク。
【ヤクルト】
<誤算>
・開幕から攻撃型2番として、川端慎吾を起用してきたが、ミレッジの故障などもあり1番川端、3番山田哲人というオーダーに。
・昨季、チーム打率、得点ともにリーグ1位だったが、投手陣が好調も打線の調子が上がらず。
<うれしい悲鳴>
・昨季チーム防御率最下位の投手陣が、開幕から14試合連続3失点以下のプロ野球新記録。
※記録はすべて4月12日終了時点のもの
各球団の主な誤算とうれしい悲鳴は以下の通り。
各球団の主な誤算とうれしい悲鳴
【ソフトバンク】・先発の一角として期待された松坂大輔が、オープン戦終盤にインフルエンザで離脱。復帰後は右肩の疲労を訴えているなど一軍登板の目途が立っていない。
・二塁のレギュラー本多雄一が12日の日本ハム戦で右足首を負傷。13日に病院で検査を受けた結果、全治4週間から6週間と診断され登録抹消。
<うれしい悲鳴>
・セットアッパーの五十嵐亮太が故障で出遅れたが、3月に支配下登録となったバリオスが勝ちパターンの1人として安定した投球を披露。
【オリックス】
<誤算>
・エース金子千尋、守護神・平野佳寿、新外国人・ブランコなど開幕から故障者が続出。
・糸井嘉男、佐藤達也、馬原孝浩など主力の不振。
<うれしい悲鳴>
・野手第3の外国人選手として獲得したカラバイヨが、ブランコ、ヘルマンの故障により一軍昇格。初出場となった9日のロッテ戦で本塁打を含む3打点の活躍。
【日本ハム】
<誤算>
<うれしい悲鳴>
・谷口雄也、岡大海など若手選手の台頭。
・12年リーグMVP獲得後、不振が続いていた吉川光夫が開幕から2連勝。
【ロッテ】
<誤算>
・鈴木大地の打撃不振。
<うれしい悲鳴>
・キューバリーグを戦っていたデスパイネが15日の日本ハム戦から出場が濃厚。
【西武】
<誤算>
<うれしい悲鳴>
・近年、春先の戦いで苦戦していたが、開幕5連勝スタート。
・増田達至、高橋朋己の勝ちパターンの投手が固定された。
【楽天】
<誤算>
<うれしい悲鳴>
・ミコライオに代わり抑えを務めている松井裕樹が、ここまで6試合に登板して3セーブ、防御率0.00。
【巨人】
<誤算>
・村田修一、長野久義、山口鉄也、大竹寛といった主力の不振。
<うれしい悲鳴>
・先発ローテーション投手の故障や不振が多い中、ルーキーの高木勇人が3連勝。
・ルーキーの戸根千明、2年目の田口麗斗など若手投手の活躍。
【阪神】
<誤算>
・先発4本柱のメッセンジャー、能見篤史、藤浪晋太郎、岩田稔が開幕から状態が上がらず。
<うれしい悲鳴>
・開幕から1番鳥谷敬、3番西岡剛の打順で戦ってきたが、1番西岡、3番鳥谷に打順を戻して連敗ストップ。
・4年目の松田遼馬が勝ちパターンの一角に割り込めるような存在に。
【広島】
<誤算>
・一岡竜司、中崎翔太などの若手リリーフ陣の不振と、中田廉の故障。
<うれしい悲鳴>
・開幕から打撃不振が続いていた田中広輔の状態が上向きに。
・得点力不足を解消するために新外国人のシアーホルツの獲得。
【中日】
<誤算>
・3番を打つ森野将彦の故障離脱。
<うれしい悲鳴>
・開幕前の順位予想で最下位にする野球評論家が多かった中、12日終了時点でリーグ首位。
・近年故障に泣いていた吉見一起、浅尾拓也の復活。
・亀沢恭平、福田永将、高橋周平などがレギュラーを張るベテランを脅かす存在に。
【DeNA】
<誤算>
・昨季12勝を挙げたエースの久保康友が、3試合に登板して2敗、防御率7.20と不振。
<うれしい悲鳴>
・昨季3、4月で躓いたが、12日終了時点で首位タイ。
・筒香嘉智、ロペス、バルディリスなど打撃陣が好調で、チーム打率リーグ1位の.280。
・ルーキーの山崎康晃が抑えで4セーブをマーク。
【ヤクルト】
<誤算>
・昨季、チーム打率、得点ともにリーグ1位だったが、投手陣が好調も打線の調子が上がらず。
<うれしい悲鳴>
・昨季チーム防御率最下位の投手陣が、開幕から14試合連続3失点以下のプロ野球新記録。
※記録はすべて4月12日終了時点のもの