開幕から約1ヵ月が経過したプロ野球。今年の傾向としては本塁打の数が減少している点が挙げられているが、投手でも気になる傾向が出てきている。
それは、先発投手たちの奪三振率の低下。奪三振率とは、投手が1試合を完投したと仮定した場合に獲得する平均の奪三振数で、「奪三振数×9÷投球回」で求めることができる。
三振には最低でも3球は要するというデメリットがあるものの、打球が前に飛べば当たりの良し悪しやグラウンドコンディション、野手の技量など様々な要素が絡んで来るのに対し、確実にアウトが獲得できるという大きなメリットがある。
参考までに、昨シーズンの先発投手でこの数字が大きかった投手を挙げると、パ・リーグでは日本ハムの大谷翔平で10.37、セ・リーグでは最多奪三振のタイトルを獲得した阪神のランディ・メッセンジャーで9.76がリーグトップの数字。
今年を見てみると、相変わらず大谷は10.36という高い数値をたたき出しており、1試合平均で2ケタ超えは12球団で唯一。セ・リーグでは、過去3度最多奪三振の獲得経験を持つ巨人の杉内俊哉が9.93でトップと、上位を見て見ると昨年とさほど変わらないようにも見える。
ところが全体を見てみると、規定投球回到達者で1試合平均5個、つまり奪三振率5.00を下回る投手が劇的に増加。昨年は両リーグ合わせても5.00を割ったのは西武の牧田和久(4.69)ただ一人であったが、今年はセ・リーグで4人、パ・リーグでは10人もいる。
特にパ・リーグは顕著で、規定投球回到達者は20人のうち、半数が奪三振率5.00以下。ただし、防御率10傑の中に奪三振率5.00以下の投手は6人も入っており、むしろ“打たせて取る”がいい方向に出ているとも言える。
この傾向はいつまで続くのか。今シーズンは先発投手が奪う三振の数に注目だ。
【パ】
上沢直之(日) 3.10
大隣憲司(ソ) 3.45
野上亮磨(西) 3.79
ルブラン(西) 4.07
メンドーサ(日)4.10
スタンリッジ(ソ)4.34
摂津 正(ソ) 4.50
戸村健次(楽) 4.58
涌井秀章(ロ) 4.66
牧田和久(西) 4.67
【セ】
山井大介(中) 3.86
大野雄大(中) 4.18
ジョンソン(広)4.65
三嶋一輝(De) 4.94
※成績は4月22日終了時のもの。
それは、先発投手たちの奪三振率の低下。奪三振率とは、投手が1試合を完投したと仮定した場合に獲得する平均の奪三振数で、「奪三振数×9÷投球回」で求めることができる。
三振には最低でも3球は要するというデメリットがあるものの、打球が前に飛べば当たりの良し悪しやグラウンドコンディション、野手の技量など様々な要素が絡んで来るのに対し、確実にアウトが獲得できるという大きなメリットがある。
参考までに、昨シーズンの先発投手でこの数字が大きかった投手を挙げると、パ・リーグでは日本ハムの大谷翔平で10.37、セ・リーグでは最多奪三振のタイトルを獲得した阪神のランディ・メッセンジャーで9.76がリーグトップの数字。
今年を見てみると、相変わらず大谷は10.36という高い数値をたたき出しており、1試合平均で2ケタ超えは12球団で唯一。セ・リーグでは、過去3度最多奪三振の獲得経験を持つ巨人の杉内俊哉が9.93でトップと、上位を見て見ると昨年とさほど変わらないようにも見える。
ところが全体を見てみると、規定投球回到達者で1試合平均5個、つまり奪三振率5.00を下回る投手が劇的に増加。昨年は両リーグ合わせても5.00を割ったのは西武の牧田和久(4.69)ただ一人であったが、今年はセ・リーグで4人、パ・リーグでは10人もいる。
特にパ・リーグは顕著で、規定投球回到達者は20人のうち、半数が奪三振率5.00以下。ただし、防御率10傑の中に奪三振率5.00以下の投手は6人も入っており、むしろ“打たせて取る”がいい方向に出ているとも言える。
この傾向はいつまで続くのか。今シーズンは先発投手が奪う三振の数に注目だ。
奪三振率5.00(1試合平均5個)以下の投手たち
※規定投球回到達のみ【パ】
上沢直之(日) 3.10
大隣憲司(ソ) 3.45
野上亮磨(西) 3.79
ルブラン(西) 4.07
メンドーサ(日)4.10
スタンリッジ(ソ)4.34
摂津 正(ソ) 4.50
戸村健次(楽) 4.58
涌井秀章(ロ) 4.66
牧田和久(西) 4.67
【セ】
山井大介(中) 3.86
大野雄大(中) 4.18
ジョンソン(広)4.65
三嶋一輝(De) 4.94
※成績は4月22日終了時のもの。